「水瀬いのり」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2015/7/9

これからの活躍が期待される声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのミニグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第39回となる今回は、TVアニメ『ご注文はうさぎですか?』のチノ(香風智乃)役や、10月から放送中の『天体のメソッド』のノエル役などを演じる水瀬いのりさんです。


――『ご注文はうさぎですか?』のチノ役は代表作のひとつになっていると思います。あらためて、水瀬さんが思う“チノ像”を教えてください!

水瀬:はい。チノは、原作やアニメのキービジュアルを見ただけだと“クール”なイメージだと思うんですけど、じつは私がオーディションを受けさせていただいた時に感じたのは「クールっていうひとつのジャンルにおさまるイメージの子ではないな」っていうことでした。クールなんだけど最年少で、中身はとってもオトナなんだけど13歳の小さな女の子でもあって。みんなの妹的存在だから冷めすぎても可愛げがないし…、どう演じようかなあと。

――アフレコを重ねて、理解は深まっていきましたか?

水瀬:そうですね。最初はトビラを閉ざしていたチノの、たくさんの表情を徐々に知ることができました。チノちゃんって、すこしの微笑みでもグッとくるものがあるんです。ラビットハウスに集う女の子たちの中で、いつもひとりだけ落ち着いているんですけど、回を重ねるたびに心からの笑顔が出るようになって…。その度に、思わずウルッと…(笑)。かたくなな心を開いてあげたい、と思わせてくれる魅力的な女の子だと思います。

――ココア(CV:佐倉綾音)とのやり取りも見どころでした!

水瀬:ココアは、チノのおじいちゃんが営んでいるラビットハウスで働くことになった女の子で、チノにとってすごく大きな存在です。チノはココアに出会ってなかったら、この先どうなっていたんだろう…って気になるくらい。ココアのおかげで、いろんな感情を表に出すようになり、私もとても幸せな気持ちで演じることができました。ふたりの関係は切っても切れないものだと思います。

――全12回の放送で、お気に入りのエピソードは?

水瀬:物語の終盤、チノが、だいぶ打ち解けてきたココアに対して、生まれて初めての感情に出会うんですよ。チノは「なんだかモヤモヤします」といって千夜に相談するんですけど。人はいろんな感情を持っていますけど、チノは人との出会いによって新しい感情を自覚していくんです。その感情のひとつが初めて生まれた瞬間を目にすることができたこのシーンはとても好きです。チノちゃん、オトナになったのねって(笑)。チノが感情を表に出せず「どうしたらいいんだろう…」って悶々と考えている姿も、人間らしくなっていく様も可愛らしかったです(笑)。


――アフレコも、ラビットハウスのように賑やかだったのでしょうか?

水瀬:実際にこんな5人がいたら、とても楽しいんだろうな〜って思いながらアフレコしてました! 「今、しゃべりにいこうかな…」とか気負わなくても、自然とみんなで話題を持ち寄るというか。朝からの収録だったので、みんなまだ眠たいなぁって感じでスタジオに入ってくるんですけど、それがあたかもラビットハウスに毎週みんなが集まってくるような感じで。すごくあたたかい現場でした。ココア役の佐倉綾音ちゃんとはもともと仲が良いので、今回姉妹のような役柄を演じるということで、「あやねるがいるから大丈夫!」っていう安心感もありました。

あとは、なんていってもティッピー役の清川元夢さんとお父さん役の速水奨さんがとても優しい方で、リアルにみんなのお父さんのようなポジションでした。初日の良きタイミングを見計らって挨拶に行こう! と思っていたら、気さくに声をかけてくださって…。私たちの他愛もない会話にクスッとされていたりとか(笑)。あ、聞かれてた! みたいな(笑)。若い子は元気でいいねーって(笑)。

清川さんのアドリブも毎週の楽しみでした! たとえば、台本に「コラーッ」みたいなセリフが書いてあると、その後も絵が動いているから、そこに足せるアドリブを考えていらっしゃって。ティッピーとの掛け合いは多いんですけど、チノはそれらをすべてスルーしてクールにあしらっていく立場なので、絶対に吹き出せないんですよ! 「あ~、その感じできたか~、素敵すぎる〜(笑)」って思いながら笑いをこらえてました(笑)。

アニメを見返していただくと、アドリブとわかるポイントがたくさんあると思います! 私が好きなのは、プールでチェスをしているシーンです。応援してくれるティッピーに、チノが「おじいちゃんうるさいです」と言って、ティッピーがシュン…とする絵が出るんですけど、そこに「はい」というアドリブが(笑)。テレビでちゃんと放送されているのを観て嬉しくて(笑)。とてもかわいらしい、清川さん渾身のアドリブです!

――『ごちうさ』と言えば、佐倉さんとのwebラジオ「ご注文はラジオですか?」のトークも外せません!

水瀬:あのラジオは本当に、普段の私とあやねるの会話そのままです(笑)。楽屋裏の素のトークなんです(笑)。台本はあるのに、いつも見失ってしまって。何の話だっけ…って軌道修正するのが大変でした(笑)。あやねるは、いちばん隙を見せてしまう相手なんです。いつもペースに巻き込まれてしまって(笑)。でもその結果、みなさんが求めてくれるナチュラルな会話になっていたようです。

先日の打ち上げでも、私が髪を切ったことを佐倉さんに気づいてほしくて、あからさまにアピールしながら寄っていったら、彼女はたぶん気づいているんですけど、「あ、首、日焼けした?」とか言われて、「このやろー」みたいなやりとりをして(笑)。

――そもそも、佐倉さんとの最初の出会いは?

水瀬:作品でいうと、『パパのいうことを聞きなさい!』です。私、もともと佐倉さんのラジオのファンで。その頃の私はかなりミーハーで、スタジオに入ってくる声優さんたちをかなりまじまじ見ていたんですけど(笑)、ちょうど対面に座ったのが佐倉さんでした。しかも、帰りが同じタイミングになったので駅まで一緒に歩いたんです。その時に、「じつは、佐倉さんのラジオを聴いていて…」「え、恥ずかしい!」みたいな初々しい会話を(笑)。それで、歳も近いし、アドレスを交換しようって。

それから1年くらいして『恋愛ラボ』のメインキャラで共演することになって。そこでぐっと距離が縮まった気がします。

――どんなラジオを聴いていたんですか?

水瀬:今『ちょろい』と呼ばれている『矢作・佐倉のちょっとお時間よろしいですか』の前身となった『Radio Cross』です。あやねるの印象は、いい意味で、ラジオ通りの人だなって(笑)。裏表がないというか、すごく話しやすくて。お互いB型同士だからなのか、すごく波長が合うんです。


――では、少し過去を振り返り、今までの出演作で印象に残っているのは?

水瀬:いちばん脳裏に焼きついているのは、デビュー作の「世紀末オカルト学院」です。アフレコの時は、私が養成所や演技の学校に通っていないので、「あなたもドラマCDに参加できます」と書いてある「これを読めばあなたも声優マスター」というCD付きの本を読みながら(笑)。いざ現場にいくと、みなさん本に書いてあったのと同じことをされていて、現実の世界に来てしまった~とまた緊張したりして(笑)。

右も左もわからない私に、みなさんが「別録りっていうのはね…」みたいに教えてくださったんですけど、今考えると当時14歳の私は死ぬほど大変だったんじゃないかなあって(笑)。自分がこうだと思っていたものをすべて覆され、頭が空っぽになって、涙目になったことも何度もありました。でも今思うと、この時の経験があったから、アフレコで柔軟に対応していくことを学ぶことができたんです。正解は必ずしもひとつではないんだから、自分の考えだけに惑われてはいけないなと。当時はすごく悔しくて、悲しくて、「は~~…私、向いてない…」って漫画のヒロインに成りきって(笑)、帰り道、お母さんに電話をして泣き言を言ってたんですけど。今考えると、ありがたいことです。

――家族にはよく相談するんですか?

水瀬:はい。一人っ子なので、いちばん身近にいる母が友人のような感じで。私の夢に対してすごく背中を押してくれて、デビューするきっかけをくれたのも母です。アドバイスがいつも的を得ているんです。事務所のオーディションを受ける前にカラオケでよく練習してたんですけど、歌ってるときの笑顔を、しゃべっているときにも出せるといいよー、とか。私、放っておくと下を向きがちな性格なんですけど(笑)、このお仕事をするなら、自分が楽しいだけじゃダメで、顔を上げてみんなに笑顔を見せないとって教えてくれて。それって自分では気づけないことで。言われてみれば、私が憧れている声優さんたちも、みんなに笑顔や元気をくれる方ばかりだから、自分もそういう風に憧れてもらえる存在にならないとなって。だから最近は、当時より外向きな性格になりました(笑)。

――プライベートについても聞きたいのですが、今のところの情報だと「家のなかが天国」的な趣味が多いようですが(笑)。

水瀬:座っていても、あらゆるものに手が届きます(笑)。やや外向きな性格にはなりましたが、これはあんまり変わってないのかな(笑)。夏は涼しいし、座っていられるし、休みの日は家にいることが多いですね~(笑)。お仕事でもあんまり外に出ないから、たまにロケなどで外に出ると、太陽が眩しくて目が…(笑)。ふだんもできるだけ太陽の光を浴びないように、飛行機に乗っても、新幹線に乗ってもブラインドを下ろすし、景色も見ません…みたいな感じで(笑)。小さい頃も、公園で駆け回るようなことはなかったしなぁ…。アウトドアな趣味も持ちたいと思っているんですけど…。

――その気持ちはあるんですか!?

水瀬:あります! カッコいいですよね、アウトドアな趣味。

――もし始めるとしたら…?

水瀬:最近ちょっと興味があるのは、自転車です。周りの女性でも、現場まで自転車で来られる方は多くて。あと、車の免許もとってみたいです! 私、マリオカートがすごくうまいので、才能あるんじゃないかと思ってたんですけど、あれはゲームだから、免許なんてとったら絶対ぶつかりそうって止められて(笑)。でも、ドライブとか、憧れます!

――ドライブするとしたら、ひとりで楽しむ?

水瀬:あ~、とりあえずひとり…ですね。もしくはペットを乗せたいです。犬を隣に乗せます。PVみたいに、サングラスをかけさせて(笑)。

――やっぱり飼い犬も太陽が苦手なんですね(笑) では、水瀬さんの現在の「好きなもの」を3つ挙げるとしたら?

水瀬:最近の私のホットワードだと「皮のたれ味」ですね。これが3位かな。最近、お肉を食べるようになったんです。「温野菜」っていうしゃぶしゃぶのお店に行ったり、焼き鳥は皮だったら食べられて、「皮、うまい!」と。最近のコンビニは焼き鳥をその場で焼いてくれるんですよ。入ったらまず「皮のたれ味」があるか確認して、あったらお水と皮を買います! 血やエネルギーになるものを食べないと(笑)。


――では、2位はどうでしょうか?

水瀬:ミッキーマウスが大好きなんです。理想の異性として見ています! 最近、現場の休憩中にキャストの方々に「このミッキー、イケメンじゃないですか?」って広めているんですよ。効果があったのか、「いのりちゃんのせいでミッキーがカッコ良く見えてきた」って言われます(笑)。彼の魅力はひと言では語れないんですけど、簡潔にいうと、紳士なんです! レディファーストだし、さりげない仕草が男前で。グリーティングでミッキーがハグしてくれるんですけど、話しかけると、さりげなく腰に手をあててポンポンってやってくれるんです! 「聞いてるよ!」みたいに。もう片方の手は後ろでグー。キャー! ってなりますよ! 夏なんかのショーでは露出が多かったり、ねじりはち巻きを直す仕草とか、水で濡れた顔をぬぐう仕草とか…。

――すごく細かく見てますね…。

水瀬:いえいえ! その道の方々はみんなそれで悶絶しているので。たまらないものがあります。

――ミッキー写真集が出たら買っちゃいそうな勢いですね…。

水瀬:絶対に買います! 篠山さんが撮った写真集も持ってます!

――え? もう出ているんですか!?

水瀬:はい! 篠山紀信さんが撮ったミッキーの写真集は、保存用と見る用と、全部で6部持ってます。けっこうミッキー好きは多くて、ソーシャル系でも「ミキオタです!」「ミニオタです!」という方々がいるんですよ(笑)。もしパークに行って、ひとりで一眼カメラを提げている女の子がいたら、きっと私側の人です! パレードで「そこで悲鳴?」みたいな声が上がっていたら、そこにもいるはずです(笑)。みなさん、けっこうアトラクションに行くようですが、ぜひショーの素晴らしさも知ってほしいです。私、運営側の人みたいですね(笑)。


――では、輝かしい1位は何でしょうか?

水瀬:はい。1位はやっぱり私の大好きな水樹奈々さん! この壁は、ミッキーにも越えられません。Twitterの背景を水樹さんの画像にしたとき、ちらほらリプライで「なんで水樹さんなんですかー?」と言われて(笑)。どっかで公言しなきゃってタイミングを見計らっていたんです(笑)。しょっちゅうライブにも行くし、ファンクラブ会員だし、私の生きる源になっています!

――現場では、もうお会いされてますよね?

水瀬:はい! 『戦姫絶唱シンフォギア』という作品で。アフレコには、お守りとしてライブパンフレットをバックに入れていきました! アフレコ中もちらちら見ながら、休憩中にパンフレットを見て「は~。本物がいる〜!」って(笑)。アフレコもすごかったです! 小柄な方ですけど、マイク前に立った時の背中にしっかりと存在感があって…。ご挨拶に行く時は本当に緊張して、みんなが行く時にこっそりついていきました(笑)。ふふふ。

――水樹さんのどんなところが好きですか?

水瀬:こんなに人に元気や笑顔を与えてくれる方はいないと思ってます! 声優という枠のなかで、声を使ったいろんなジャンルに挑戦されていますし。「私も奈々さんみたいになります!」と言っていた時もありましたけど、今思えばとんでもない! 同じ業界に入ってから、並大抵ではあんな風になれない、ということがよくわかりました。できれば、私は、これからもライブに行ったりCDを買ったりして、他のファンのみんなと盛り上がりながら、奈々さんを支えるひとりになれたら、これ以上の幸せはないんです!

――では、水樹さんを支える立場として…(笑)、お気に入りの作品や曲名を教えてもらえますか?

水瀬:やっぱり出会いの作品となった『リリカルなのは』は外せません。その後に『しゅごキャラ!』を見て。声優というお仕事を知った頃、いちばんにヒットしたのが水樹奈々さんというお名前でした。

好きな曲はすべてではあるんですけど…『なのは』関係の曲でいうと、やっぱり「innocent stater」と「ETERNAL BLAZE」。私のなかのイメージでは「ETERNAL BLAZE」は燃える感じの赤い炎、「innocent stater」は青い炎なんです。「innocent~」は曲調的にはバラードですけど、奈々さんの歌声にも、伝わってくる想いにも、強い芯を感じるというか。イメージの異なる2曲ですけど、絶対一緒に聴きたくなる曲です。どちらの曲にも、歌詞に「いのり」という言葉が含まれていて、それは偶然にも私の名前で! 「はっ! 嬉しい…!」って(笑)。ファンとしては、そういう細かいことにも喜びを感じるんです!

――愛情をひしひしと感じます…! では、水瀬さんの今後の作品についても聞かせてください。『天体のメソッド』は、10月からスタートしたTVアニメですが、演じられるノエル役はどんなキャラクターですか?

水瀬:純粋無垢で無邪気で、見た目はとてもちっちゃい女の子です。裏表がなく、とても真っ白な女の子なので、見てくださるみなさんが「この子を守りたい」と思ってくださるような声をあてられるといいなあと思っていて。

作品自体すごく謎が多くて。PVでも公開されているんですけど、単なるほんわかした日常アニメというよりは、ひとりひとりが抱える想いや悩みが交錯するドラマがあるんです。そのなかで、ノエルだけがちょっと普通ではない存在なんです。髪の色もひとりだけブルーだし、着ている服も、浴衣なのか、洋服なのか、不思議な感じで。だから、私自身も、ノエルが物語にどう関わってくるか、すごく楽しみで。ひとつ言えるのは、乃々香という女の子と出会うことによって、これから何かストーリーが生まれそうなんです。もしかしたら、物語のキーになる女の子になるんじゃないかと。

そういう意味では、ココアとの出会いによって変わっていったチノちゃんにちょっと近いのかなって。私が演じさせていただく役って、テンプレートはクールだったり、ツンツンしているのに、徐々に表情が増えていくキャラが多くて。たぶんノエルも、いろんな人との出会いによって魅力が増していく女の子なんじゃないかなって思っています。


――『翠星のガルガンティア』のOVA(2014年11月21日発売予定)には、新キャラ・リーマ役で出演されますね。

水瀬:リーマは、好きな人多そうだなあ…っていう金髪少女です(笑)。もともとアニメ放送されていた作品なので、既出のキャラクターたちを愛しているファンの方々が、新しく加わるリーマをどう受け止めてくださるのか…。リーマという存在が、良くも悪くも目立ちすぎてしまわないかとすごく不安で。原作のある作品に携わる時はいつも思うんですけど、すでにたくさんの愛が注がれている作品に入っていくのは、とても緊張する作業なんです。お芝居をする時にも、けっこう迷いが出てしまいます。

特に、リーマは今まで演じてきた中にはいないタイプのキャラクターで。元気なんですけど、元気なだけじゃなくて、大好きな猫のことになると目の色が変わって、ちょっとプロフェッショナルな一面も持っている。ガルガンティアのなかでどんな立ち位置になるかはまだ言えないんですけど、リーマが入ることによって、作品に以前とは違う新しい風が吹きこめばいいなあって思っています。

――では最後に、この記事を読んでくれている読者にメッセージをお願いします!

水瀬:応援してくださっている方、ありがとうございます! 私は、もともと人前に出ることが苦手で、でもそれとは矛盾してお芝居がすごく好きで。ずっと、誰かの前に出る勇気がなかったんですけど、たぶん同じような境遇の方もいらっしゃるのではないかと。ファンの方のなかには、Twitterやブログで、「声優さんになりたいです!」とか「役者を目指してます!」って言ってくださる方もいらして。アドバイスできることや、後押しできるようなことは何もないんですけど。ひとつだけ言えるのは、アニメやゲームが大好き! という気持ちがいちばんの原動力になるということです。私もそうだったので。声優の先輩方を見ていても、アニメが好きで、自分もアニメの世界に入りたいっていう気持ちで声優を目指した方が多い気がします。

あと、私のことを長い間応援してくださっている方は、最近の私の表情がちょっとだけ明るくなったことに気づいていただいているかも(笑)。以前はイベントで進行台本が今どこなのかわからず、てんやわんやしていたのが、最近は司会みたいなことができるようになってきました(笑)。

そうやって、人前に出ることに抵抗がなくなった理由のひとつは、ファンの方が私に会いに来てくれたり、声援をくれたり、私がスタッフさんやキャストさんと共に関わった作品を愛してくださることだと思います。人前に出ることが、こんなに幸せなことだと気づくことができて。イベントでは、ステージのこちらと向こう側ですけど、ゲームやアニメや水樹奈々さんが大好きっていう気持ちは、みなさんと一緒です(笑)! みなさんのなかに混じってライブに行っている時も、あたたかく見守っていただけたら(笑)。

表現の仕方は難しいですが…私も生粋のオタクなので(笑)。みなさんと同じ目線を、お仕事にも生かせていけたらいいなあと。気楽にTwitterやブログを見てもらえたら、それが私のパワーに変わりますので、とても嬉しいです! たくさんの方と出会いがあればいいなあと思っています。これからもぜひ、応援をよろしくお願いします!


――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

水瀬いのり

・水瀬いのり(Sony Music Artists)
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・水瀬いのりオフィシャルブログ「今日も明日も幸せ☆いのりっ☆」
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(取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、キャスティング協力=吉村尚紀