わずか1分で目もとパッチリ!? モテ目になれる美眼エクササイズを試してみた!

美容

更新日:2014/11/6

 アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが提唱した「3Vの法則」ではないけれど、悲しいかな人は会った瞬間に“見た目”で判断されてしまうことが大半だ。

 前述した“通称メラビアンの法則”では、人が初対面の相手の印象を判断する割合は、外見(Visual)が55%とされている。とりわけ、顔の印象を左右する“視線”や“目もと”が与える印象は重要だ。

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 しかし今、あなたの目もと印象はどうだろうか。ちなみに筆者は朝起きて鏡を見ると、たいていはまぶたがぷっくりむくんでいたり、寝不足で目の下に茶色いクマがどーんとよどんでいたりと、イケてなさすぎてがっくりすること、たびたびだ。生まれついてのちっちゃな目はどうにもならんとして、何か少しでも改善される方法はないかしらんと思い、『1分でモテ目になる! キレイと恋をかなえる7つのエクササイズ』(今野清志/PARCO出版)を手に取った。著者は、20万部のヒットを飛ばした『目は1分でよくなる! あなたの目がよみがえる7つの視力回復法』(自由国民社刊)や、自宅でできる近視改善エクササイズの提案で知られる、日本リバース院長・今野清志氏。きょうび“モテ目”をそなえていることは、女性のみなさんのみならず、男性のみなさんにとってもイメージ戦略として大切だ。各エクササイズの詳しいやり方は本書をご覧いただくとして、試した感想を中心にお届けしよう。

 

●エクササイズ1
 しょぼしょぼ疲れ目を解消!「ペットボトルブリージング」

 今野先生によれば、近年、さまざまな理由で日常的に酸素が不足している“酸欠状態”の人が急増している。不規則な食生活や、デスクワーク中心の動かないライフスタイルが血流を悪化させ、さらに姿勢の悪さから呼吸が浅くなる→酸欠状態が疲れ目やドライアイ、飛蚊症、近視に老眼などを誘発してしまうというから、あなどれない。実は、目は焦点をあわせたりまばたきしたりと、カラダの中では1~2位を争うほど、飛び抜けて活動量が多い器官である。そのため、輝く“モテ目”に必須の栄養素は“酸素”なのだ。

 ということで、まずはペットボトルを使った深呼吸からスタート。500mlのペットボトルの底に3か所ほど穴を開け、飲み口をくわえたら、6秒以上かけて鼻から深く息を吸い込み、6秒以上かけて、ゆっくりと口から吐き出す。これをくり返すこと10回。体内の空気を総入れ替えするつもりで思いっきりトライしてみた。息を吐き出す際にかなり圧がかかるので、通常よりも深く呼吸できる。お腹の奥のほうまで空気が入った感じで、体内がほんのりあたたかく、なんだかいい感じだ。

 

●エクササイズ2
 しつこいクマ&くすみをスッキリ!「ビューティタッピング」

 1日に10万回以上も休みなく動き続ける眼筋は、実は働きすぎて疲労困憊状態にある。動きが鈍くなって血流が滞ると、顔にぐっと老け込んだ印象をもたらすクマが表れてしまうのだ。ただうっ血しているだけのときは青いクマだが、それが進行すると次第に茶色いクマに、そしてうっ血が積もりに積もると、最終的には黒いクマになってしまう。

 そんな恐怖のクマ地獄を回避するためのエクササイズは、両手の人差し指から薬指までの3本の指先を使ってトントンとリズミカルに叩く、タッピングエクササイズだ。“モテ目”になるエクササイズだから目もとだけに行うのかと思いきや、その範囲は、もはや目だけにとどまらない。眉間から目のまわり、こめかみから頭へとタッピングしたら、お次は手からひじ、くるぶしからひざまで、最後に爪の末端までタッピングする。

 特に目のまわりがなんともイタギモチイイ。「はっ、こんなにも疲れているのか」とドキッとし、つい念入りにタッピングしてしまう。こめかみから頭にかけても同様だ。「うーん。やめられない。なんだかすごく癒される」。頭蓋骨の内側に血流がめぐってきて、がぜん、原稿もバリバリとこなせそうだ。手や脚も、むくみがほぐれて気持ちいい。このところの寝不足によるしつこい茶グマも早く出てゆけ~と、願いをこめる。

 

●エクササイズ3
 肩、首、腰がラクになる「プルプルシェイク」

体の要所をほぐしたら、次は“プルプルと肌の上から揺さぶりかける”ことで筋肉や血管の緊張をときほぐすエクササイズ。両手の人差し指から薬指までの3本の指先を使って、肌にシワが寄らない程度に力を入れ、皮膚の内側の筋肉を揺さぶるように意識して、顔から首まで、6つのポイントをゆるりゆるりとシェイクしていく。すると目や首や肩がほぐれて、血のめぐりがじんわりよくなってゆくのが感じられる。たまったコリが癒されるようでなんとも心地よく、目をつむってしばし揺らすことに熱中する。

 そのほか、エクササイズ4 クビレ美人をかなえる「クルクルマッサージ」(胃腸をほぐすお腹もみ)、5 女性ホルモン力を磨く「ハッピーイメージング」(イメージトレーニング瞑想法)、6 目ヂカラアップ「ホットアイスストレッチ」(温タオル×目のエクササイズ)と、内から外から頭の中まで刺激を与えて、総仕上げのエクササイズ7は、目もとと頬がグイッともち上がる「リフトアップマッサージ」(口と目もとのツボ指圧)。

 これらを手を抜かずに本を見ながら、じっくり丁寧に試してみた。

 実際にトライしてみて感じたのは、ふだん、いかに“目のまわり”の筋肉をケアしてあげていないかということへの気づきだ。タッピングしたり、揺らしたり、プッシュしたりしていると、目のまわりの筋肉たちが「そこそこ、もうちょい強く~!」と即座に反応してくる。そして終了後には、じんわり、ほんわか、皮膚の下で血のめぐりが復活している気配を体感する。「目もとや首、肩、頭部が心地よい状態」であること、これはメンタル面にもよい影響を及ぼすに違いない。

 エクササイズを終了して鏡をのぞくと、心なしか、いつもよりも肌に透明感が微増している(注:当社比)。手早くメークをすませて、いざ取材先へGO! 待ち合わせ場所に向かう前に、再度トイレで鏡をチェックすると、なんとふだんよりも0.5倍ほど目もとがクッキリしている自分を発見!?(再び注:当社比)。おお。静かなる感動。これは期待できそうだ。

 本書の7種のエクササイズを全て行うと、やや大仕事になってしまうのだが、ひとつひとつのエクササイズは1分ほどで完了する。今後は、その日ケアが必要だと感じられたもの、快適で好きなエクササイズを、こまめに取り入れてみようと思った次第。

 積もりに積もった目もとの疲労やクマが軽減されれば、それだけで気分もあがる。人は気分が変われば、それが表情にも表れる。これらのエクササイズを地道に継続してゆけば、おそらくすっきりパッチリの“モテ目”も常にキープできるに違いない。目もとにお悩みの方、何かイベントを控えている方は、ぜひ一度、お試しあれ。

文=タニハタマユミ

『1分でモテ目になる! キレイと恋をかなえる7つのエクササイズ』(今野清志/PARCO出版)