東大ギャル男が選ぶ! DQNでもわかる!? 金融入門本ランキング

なんでもランキング

更新日:2014/11/21

 病めるときも健やかなるときも、とっても大切な、お金。しかし、我々はこのお金に関して、あまりに無知すぎるのではないだろうか。高校・大学と順調に進学し晴れて社会人になったとしても、例えば税金の納め方や確定申告の仕方、果ては投資のことなど、自信満々に語れる人はどれだけいることだろうか。そんな不安を打ち消すべく、「東大ギャル男」として有名なトレーダーで、金融教育を手掛ける田畑昇人さんに、とにかくわかりやすい金融本を5冊選んでもらった。お金の知識に不安がある人は、これを読んで社会の荒波を渡っていっていただきたい。

 田畑昇人

@shoto0212
http://shototabata.com/

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たばた・しょうと●1989年、神奈川県生まれ。50万円を8か月で1000万円にした実績を持つトレーダー。東京大学大学院に籍を置くが休学中で、現在は高校生を主な対象としたパーソナルファイナンス講座の講師を務めつつ、金融教育を広めることに尽力。

 

1位
お金について考える初歩の一冊
世界一受けたいお金の授業
世界一受けたいお金の授業
  • 著者名:和仁達也
  • 発売元 : 三笠書房
  • 価格:648円

自分が大学生の頃に買った、思い出の一冊。将来について漠然と考えるきっかけになったり、世の中の見方を圧倒的に変えてくれた本。最近読み返したのですが、本当にこれ以上ないくらい分かりやすい。とっかかりとしてはこれ以上の本はないと思います。 個人的に「お金の事を考えないことは、自分の未来を放棄する事と一緒」だと思うのです。 生きていくために必要なお金の事を考える、きっかけになる一冊です。中学生以上向けに、正に大人への階段を上る一冊にもなると思います。(田畑さん・以下同)

2位
タイトルを地で行くわかりやすさ!
アメリカの高校生が読んでいる資産運用の教科書
アメリカの高校生が読んでいる資産運用の教科書
  • 著者名:山岡道男、 淺野忠克
  • 発売元 : アスペクト
  • 価格:1,836円

これも大学生の頃に買った思い出の一冊。学校の勉強は嫌いだったけれど、こういった本はちょくちょく読んでいました。 複利や自分の賃金はどう決まるか、また投資の基礎的な考えはこの一冊から学びました。今読んでみると「当たり前じゃん!」みたいな内容ですが、当時の僕にとっては意味の分からない言葉のオンパレードでした。投資のテクニックが詳しく書いてある訳ではありませんが、そういった考えを早いうちにこの本から知れてよかったと思う一冊です。 市場という戦場に一歩踏み出す前の、最初の一冊になると思います。

3位
実は知らないお金の話を、マンガで学べる!
誰も教えてくれないお金の話
誰も教えてくれないお金の話
  • 著者名:うだひろえ
  • 発売元 : サンクチュアリ出版
  • 価格:1,404円

高校生に金融を教えている身なので、自分でも勉強しようと最近色々な本を買ったのですが、マンガで学べるのはやはりすごくとっつきやすくて、いいなぁと思います。 書いてある内容も、生命保険・不動産や固定費削減の話など、日常に密接に関係のある話で、とても親近感を覚える内容です。 内容自体はとても簡要ですが、「勉強嫌いだけどなんとかしたい!」という方にはおすすめできる一冊です。

4位
お金を得たその先にあるものとは?
投資家が「お金」よりも大切にしていること
投資家が「お金」よりも大切にしていること
  • 著者名:藤野英人
  • 発売元 : 星海社
  • 価格:886円

投資家というと「強欲」とか「汚い」というイメージが強いかもしれません。ですが、資本主義では本質的に「価値のない行為」に金銭が発生することはありません。 この本にはお金の稼ぎ方みたいなテクニック的な話は一切ありません。「お金とどう向き合うか?」という哲学が散りばめられています。 読むと価値観が変わるかもしれません。世の中にこのような投資家が増える事を切に望みます。

5位
株式市場とは何か?株価とは何か?
会社の値段
会社の値段
  • 著者名:森生 明
  • 発売元 : 筑摩書房
  • 価格:886円

株式投資を端的に学ぶ事のできる一冊。株価はなんで決まるのか、株式市場とは何なのかを、一冊で駆け足にて学ぶ事ができます。説明も分かりやすく、最初読んだ時にはまさに「目から鱗」。 本自体はとても分かりやすくいいものなのですが、若干財務の知識が必要な部分があるので、『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法』(朝日新書)や『ざっくりわかるファイナンス』(光文社新書)あたりを読むと理解しやすいかもしれません。 この本で物足りない方は、同じ著者の『MBAバリュエーション』(日経BP)を読むといいでしょう。


 

義務教育で税金や社会保障などの教育が行われないのは、国の税収を減らしてしまう結果になることを危惧して、なのだとか・・・

世知辛い世の中だが、自ら積極的にそうした分野の知識を得ていかなければならないことは確かだろう。今回紹介していただいた本以外にも、入門用として書かれた金融関係本は多くあるので、この機会にぜひ、手にとってみていただきたい。

写真=鈴木慶子