女子高生がラーメンをすする姿がやたらエロい! 新しいラーメンマンガ登場

マンガ

更新日:2014/11/17

 『花のズボラ飯』から始まり、アニメ化が決定した『食戟のソーマ』(附田祐斗/集英社)、『くーねるまるた』(高尾 じんぐ/小学館)、『幸腹グラフィティ』(川井マコト)など、最近の料理マンガにはエロマンガかと見紛うような描写が増えてきている。そんななか、さらに新たなエロい料理マンガが登場した。それが、クールで無口な転校生・小泉さんが、大好きなラーメンを食べ歩くという『ラーメン大好き小泉さん』(鳴見なる/竹書房)だ。この作品では、クラスメイトの大澤悠や委員長の高橋潤、中村美沙といった女子高生たちが、小泉さんに影響されてラーメンにハマっていく。これまでのラーメンマンガといえば、『ラーメン発見伝』(久部 緑郎/小学館)や『喧嘩ラーメン』(土山しげる/日本文芸社)など、おっさん向けで情報量の多いものがほとんど。しかし、実はラーメンマンガほどエロと相性のいい料理はないのだ。その理由を、『ラーメン大好き小泉さん』から紹介してみよう。

 まずは、その仕草。ラーメンを食べる前、髪の長い女性はゴムで髪をまとめ、戦闘態勢に入る。髪の長い小泉さんや高橋も、やはりゴムやシュシュを持参して髪を結ぶのだが、単純に、女性が髪を結ぶ仕草が好きな男性は多い。それだけでなく、その髪型も日によって高めのポニーテールだったり、サイドアップだったりとバリエーション豊富なので、変化を楽しむこともできる。麺をすすりながら、落ちてきたサイドの髪をかきあげる仕草もかなり色っぽい。そして、高橋のようなメガネっ娘のメガネが湯気で白くくもるところや、メガネを外してそれを拭う仕草も普段ならなかなか見られないところなので、メガネっ娘好きにはたまらないのではないか。こんなふうに、ラーメンを食べる女性の仕草は、男性をドキっとさせるようなセクシーさを秘めているのだ。

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 また、ラーメンを描写する際のオノマトペも外せない。麺を「ちゅるっ」とすするのはもちろん、こってり濃厚ラーメンを箸で持ち上げると「ぬと~」とするし、その麺はスープに絡んで「ぬらぬら」している。「とろ~」っとしたスープをレンゲですくい、「ずずずずず」と音を立ててすする姿は、たしかにエロい。特に、こってりラーメンのスープは「どろっ」としており、さらに麺がスープを吸うと「ねと~」っとした状態になる。煮たまごから溢れるとろとろの黄身にかぶりつき、黄身が「とろっ」と滴るさまもたまらないし、具沢山のラーメンに箸を突き刺す際には「ずぷっ」という擬音が。こうやって羅列しただけでもわかるとおり、料理マンガとは思えないほどエロく聞こえるオノマトペのオンパレードなのだ。

 でも、やはり1番エロいのはラーメンを食べるときの表情だろう。熱々のラーメンを食べて上気した頬、噴き出す汗…。それだけでも十分エロいのに、激辛ラーメンを食べたときなんて、汗だけじゃなく、涙や鼻水まで噴き出す。それに、麺をすすりながらその辛さに「こほっ」とむせたり、熱さと辛さのダブル攻撃に苦悶の表情を浮かべる姿まで見られるのだ。また、完全にスープが浸透した麺を口一杯に勢いよくすすり込む姿や飛び散るスープも、妄想力豊かな人には相当エロく見えていることだろう。完食したあとの恍惚とした表情と、口まわりに滴るスープやそれを拭う仕草も、見る人が見たら、もう、そうとしか見えない。

 最近は、おひとりさまブームのおかげもあってか、ラーメン店に1人で来ている女性を見かけることも増えた。昔から、食欲と性欲には密接な関係があると言われているが、美味しいラーメンを食べて満たされたときの表情が、性欲が満たされた時と同じくらいエロく見えるのは、ある意味当然なのかもしれない。ラーメン好きの男性にとっては、これからラーメン屋に行く楽しみがひとつ増えるのでは?

文=小里樹