女子校育ちは30歳を過ぎると活躍できる!?

暮らし

2014/11/24

 近年、女子校出身者に注目が集まっている。

 出版業界でも『女子校育ち』(辛酸なめ子/筑摩書房)のヒットを皮切りに、『女子校力』(杉浦由美子/PHP研究所)、『女子校ルール』(女子校ルール研究会/KADOKAWA 中経出版)など、関連本のリリースが続く。

 先日発売された『女子校育ちはなおらない』(KADOKAWA メディアファクトリー)もそのひとつ。同書では、10代の自意識過剰な時期に女子だらけの環境に育つことが、その後の人生にどういう影響を及ぼすのかというテーマで、8人の作家の実体験をコミックエッセイとしてまとめたものだ。

 同書の編集担当者は企画意図についてこう語る。

 「女子校育ちは30歳を過ぎると生きやすくなる人が多いように思います。20代は日本独特のゆるふわ&愛され社会に融合しようと頑張るもののうまく対応できず、自分自身を持て余すんですね(笑)。最近、表現の分野において女子校育ちの活躍が目立つので、ぜひその独特なメンタリティについて知ってもらいたいなと」

 ダ・ヴィンチニュースでは、自身も女子校出身で、コラムニスト、ラジオパーソナリティー、作詞家など現在様々な方面で活躍中のジェーン・スーさんに、この“女子校育ちのメンタリティ”が仕事や人付き合いに与える影響について伺った。

 

自分には女子校気質などまるでない、とずーっと思っていました(笑)

 

ジェーン・スー

ジェーン・スー
コラムニスト/ラジオパーソナリティー/作詞家。音楽クリエイター集団agehaspringsでのプロデュースや作詞家としての活動に加え、自意識をこじらせた大人たちへのパンチラインが話題を呼び、TBSラジオ「週末お悩み解消系ラジオ ジェーン・スー相談は踊る」を始めとしたラジオ番組でパーソナリティーやコメンテーターを務める。著書「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」(幻冬舎)が好評発売中。
ブログ『ジェーン・スーは日本人です。』

――『女子校育ちはなおらない』を読んでいかがでしたか?

「ド真ん中にいるときには、狂乱の楽しさに酔いしれていることさえ無自覚なもの、それが女子校です。それぞれのエピソードに“あったあった!”とニヤニヤしながら読みました」

――どのあたりが共感ポイントだったんでしょう?

「社会に出て初めて、女子校育ちの自分は異性との折衝能力が著しく低いことに気付き愕然としましたが、この本を読んでそれが私だけじゃないとわかって良かったです(笑)。辛酸なめ子さんの女子校ならではの疑似恋愛カルチャーや、最後に収録された酒井順子さんの解説も読み応え十分でしたね」

――この本のテーマでもある“女子校育ちのメンタリティ”についてはどう思いますか?

「私は高校、大学と女子校だったんですが、自分には女子校気質などまるでない、とずーっと思っていました。ですが、数年前に大学時代の同級生と集まった夜、あまりに自分と似通った女が多く“これが女子校マインドか……”と愕然としたのを覚えています」

――それは良い意味で愕然としたのでしょうか?(笑) 最近、30歳を越えたあたりから活躍の場を広げる女子校出身者が増えていますが、何か関係があるのでしょうか?

「そうですね。当時は誰もがさっさと結婚するのだろうと思っていましたが、意外にも共学だった中学時代の女友達より、女子校時代の女友達の方がバリバリ仕事をし、未婚(もしくはバツイチ独身)として人生を謳歌しています。異性とのネゴシエーション能力が低い傾向にあるので芽が出るのは遅いのかもしれませんが、自立心が強く育ったのは女子校のおかげかなと。これが仕事で功を奏しているのかもしれません」

 

『女子校育ちはなおらない』には、女子校出身漫画家8名による
後悔と開き直りの女子校エピソードが満載

  • 辛酸なめ子

    「禁断の女子校ワールド」
    by 辛酸なめ子
  • 蟹めんま

    「女子校の友情」
    by 蟹めんま
  • まずりん

    「女子校☆ブルース」
    by まずりん

 

 ジェーン・スーさんも語るように、“女だらけの環境”で思春期を過ごすと、異性を頼ったり、気を使ったりする機会がそもそも少ないので、自立心が芽生え、その結果、個性的な人が多くなるのは自然な流れなのだろう(その分マイペースな人も多い気もするが)。

 30歳を過ぎて活躍の場を広げた女子校出身者で言うと、バラエティタレントからモデル業へ見事に復帰した梨花や、30歳を越えてからグラドルとしてブレイクした壇蜜、フリーとなり切れ味鋭いトークで人気の元TBSアナウンサー小島慶子、写真家から映画に活躍の場を広げた蜷川実花など、やはり個性的な人が多い。

 現在20代で若干くすぶっている女子校出身者の方がたも多いかと思うが、女の園出身のメンタリティを思い出し、ただひたすらにわが道をゆけば、30代になったときに、おのずと道は開かれるかも!?

 

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貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

これまで誰もが見て見ぬふりをしてきた女にまつわる諸問題(女子問題、カワイイ問題、ブスとババア問題、おばさん問題……etc.)から、恋愛、結婚、家族、老後までーー今話題沸騰中の著者が笑いと毒を交えて、自らの経験や失敗を開陳する宝石箱のようなエッセイ。20代、30代、40代女性の働き方、生き方に知恵と術を授けてくれる、女にとっての教典的物語でもある。モヤモヤ言葉にできない感情に片がつき、読後はスッキリ! 人気ブログ「ジェーン・スーは日本人です」のエントリ(検索は「ジェーン・スーは日本人です」まで)を加筆修正し、新たに書き下ろし20本を加えた全256頁。