原作者ギリアン・フリンのコメントが到着 映画『ゴーン・ガール』ついに公開!

映画

更新日:2014/12/12

ゴーン・ガール

(C)2014 Twentieth Century Fox

『セブン』、『ドラゴン・タトゥーの女』など世界中の映画ファンを虜にしてきた映画界の鬼才デヴィッド・フィンチャーの最新作『ゴーン・ガール』が2014年12月12日(金)に公開された。

 全米では公開10週目を迎えてもTOP10にランクインしたほか、先日ハリウッド賞レースの幕開けとなるハリウッド・フィルム・アワードで「作品賞」「脚本賞」「音響賞」の3部門を受賞。さらに第72回ゴールデングローブ賞では映画部門の「監督賞」「主演女優賞(ドラマ部門)」「脚本賞」「作曲賞」の4部門でノミネートされた。そして、日本とイタリアの公開を待たずして、全世界興行収入累計が、フィンチャー監督のこれまでの最高記録『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の3億3390万ドルを超え、自身のキャリア最高記録を樹立した。

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 独創的な映像表現と力強いストーリーテリングでアメリカ映画界を牽引してきたトップ監督が選んだのは、失踪事件を起こした若い夫婦の姿。アメリカで600万冊以上を売り上げ、NYタイムズベストセラーランキング第1位を記録したギリアン・フリンの小説『ゴーン・ガール』の映画化だ。2012年に出版された途端に話題を集め、社会現象とも呼ぶべき大ベストセラーを記録した。映画化にあたり、原作者本人であるフリンが脚本化を担当。巧みに練られたプロットのエッセンスを凝縮し、内面を抉るような小説を無駄のないスリムな脚本に絞り上げた。

<原作者ギリアン・フリン コメント>

 この小説はとても入り組んでいて相関関係に基づいた物語だから、簡単に合理化できるものではなかった。映画に全てを取り込むことはできないと理解する中で、私が最も危惧していたのはいかにプロットを守るかということだった。キャラクターと彼らの関係性のニュアンスを伝える隙間や、ダーク・ユーモアが入りこむスペースを保ちたかった。だって、それが気色悪い、中毒性のある物語が棲む場所だから。
 デヴィッドが監督してくれたら良いのに、と思っていたから、デヴィッドが監督に決まって本当に良かったと思ったの。彼なら最高の場所を用意して、サスペンスと閉所恐怖症的な物語を封じ込めるだろうとわかっていた。デヴィッドが恐怖に陥れてくれるのは周知のこと。だけど、彼の作品の最も好きなところは、ダーク・ユーモアがはじけるところなの。「ゴーン・ガール」の邪悪なところは、笑える部分でもある。フィンチャーならそれらをスクリーンに描き出すだろうとわかっていたわ。決して「ゴーン・ガール」を厳格なミステリーで終わらせずに、この物語が本当に伝えたいこと―彼らの結婚生活について探る隙間を与えてくれるだろうと思っていた。

 2人が作り上げる世界で、エイミーが失踪したことで第一容疑者となってしまう夫のニックを演じるのは、監督作『アルゴ』でアカデミー賞作品賞を受賞したベン・アフレック。妻のエイミー役には、『007 ダイ・アナザー・デイ』でボンドガールに大抜擢され、トム・クルーズ主演の『アウトロー』でヒロインを演じた英国女優ロザムンド・パイク。フィンチャー監督の鋭く研ぎ澄まされた演出が現代の幸福な結婚生活の輪郭を大きく歪ませ、夫婦の不協和音はやがてスクリーンのこちら側にも問いかけてくる。

「あなたは、愛する伴侶のことをどれだけ知っていますか?」

ゴーン・ガール
ゴーン・ガール
ゴーン・ガール
ゴーン・ガール
ゴーン・ガール

(C)2014 Twentieth Century Fox

■『ゴーン・ガール』
公開:12月12日(金)全国ロードショー
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:ギリアン・フリン
キャスト:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク
配給:20世紀フォックス映画
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■原作『ゴーン ・ガール
著者:ギリアン・フリン
翻訳:中谷 友紀子
出版:小学館文庫