日本でも「一夫多妻制度」が認められた!? その生活や性活、いったいどうなるの?

恋愛・結婚

2014/12/14

   

 とあるデータによると、日本の生涯未婚率は年々上昇しているそうだ。このままだと、男性は3人に1人が、女性は5人に1人が一生独身の時代を迎えるとかなんとか。いやー、独身のぼくにとっては、決して他人事ではない、由々しき事態だ。けれど、その一方で、結婚して幸せな家庭をゲットしているにもかかわらず、複数の愛人をはべらせているような、うらやま…許せないような人種がいるのも事実。そう、モテる人はモテるのだ! ぼくの友人にも、既婚のくせにモテまくっている男がいる。まさに恋愛の局地的集中現象だ。

 でも、こうも考えられる。もしも、一人の男が複数人の女性と婚姻関係を結ぶこと――つまり一夫多妻制度が許されたなら、ある意味において、生涯未婚率の上昇や少子化問題が解決されるのではないか。そう、それを描いているのが『ハレ婚』(NON/講談社)である。

 主人公である小春は、意図せずして既婚者ばかりと付き合ってしまう不倫体質の女性。東京で3人の男と付き合ったが、いずれも奥さんがいることを隠し、それに騙されてきた。恋愛に疲れ、男への信用をすっかりなくした小春は、怒りにまかせて4年ぶりに故郷へと帰ることを決意する。そう、その故郷の町が過疎化や少子化対策と称して、「ハレ婚」という名の一夫多妻制度を取り入れたとはつゆ知らず。

 浮気男を目の敵にする小春にとって、「ハレ婚」は受け入れ難い制度だ。「この町に女好きの変態が集まるだけ」と、まったく理解を示さない。そんな小春の目の前に現れるのが、謎の男・龍之介。彼は小春に、自身の「3番目の妻」として求婚をする。

 当然、小春はそれを拒否する…のだが、やむを得ない事情を呑み込み、彼の3番目の妻になることを選択する。いろいろな葛藤を経て結婚を承諾する小春は、まさに猪突猛進型。いい意味でも悪い意味でも後先を考えないのだ。

 ただでさえ、男女が一つ屋根の下で暮らすのは難しいもの。たとえ仲のいい夫婦であっても、そこには多くの問題が潜むだろう。そして、小春の場合は、そこに2人の妻がプラスされるからさらにややこしい。

 第一夫人のゆずは高圧的な女王様タイプのギャル。興奮すると訛が出てしまうカワイイ面もあるのだが、派手な見た目も相まって激情型の女性と言えるだろう。第二夫人のまどかは、それとは真逆のタイプで常に冷静。しかし、裏では何を考えているかわからないとっつきにくいタイプだ。そして、それを統べるのが前述の龍之介。こりゃあ、小春の苦労が目に浮かぶ…。

 一夫多妻制度についていろいろ気になることはあるが、一番は「セックス問題」ではないだろうか。普通の感覚でいったら、自分の愛する人が他の誰かとセックスしているだなんて受け入れられるわけがない。それは作中の彼女らも同然。現に、4人で結婚式をあげた際、ゆずと誓いのキスを交わした龍之介に、まどかは「他の女とした直後にキスはしたくない」と呟くのだ。そりゃそうですよね。

 そして、セックスに関しては、なんと「ローテーション」とのこと。ゆず、まどか、小春の寝室を龍之介が渡り歩くのだ。驚愕の制度に、小春は思わず「回転寿司じゃあるまいし!」と叫んでしまう…。

 しかし、龍之介にとっては「3人とも必要」なのだ。彼にとって人生は旅であり、“遊び人”である自分のパーティには、“僧侶”と“魔法使い”、そして“武闘家”が欲しいと言ってのける。小春は、なんとも厄介な旅に巻き込まれてしまったのかも。

 はたして、一風変わった彼女たちの結婚生活はいったいどうなるのやら。その行く末次第では、本当に「ハレ婚」制度が認められる日も来るのかもしれない。そうなると…ますますぼくの結婚は遠のきそうですけどね…。

文=前田レゴ