今年も人気と勢いは衰えず 池井戸潤作品が続々と映像化【出版ニュース2014】

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/21

2011年に『下町ロケット』で第145回直木賞を受賞し、13年にドラマ化された「半沢直樹」シリーズの大ヒットで一躍ブレイクした池井戸潤。その人気と勢いは衰えることを知らず、14年も続々と作品が映像化される快進撃を見せた。

4月クールのテレビドラマでは、『半沢直樹』の制作スタッフが再集結してキャストに唐沢寿明、江口洋介、檀れいなどを迎えた『ルーズヴェルト・ゲーム』、『不祥事』『銀行総務特命』を原作にした杏主演の『花咲舞が黙ってない』がそれぞれ放送。ともに好評を博した。

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また、10月には織田裕二の『株価暴落』がWOWOWの連続ドラマWで放映。同作は『空飛ぶタイヤ』『下町ロケット』に続くWOWOWと池井戸潤作品のコラボレーション第3弾。爆破テロの標的にされた巨大スーパーを巡り、メインバンク、経営陣、警察のさまざまな思惑が交錯する骨太のエンターテインメント作品となった。

現在、池井戸潤は『小説すばる』で実在の老舗足袋メーカーをモデルにした「陸王」を連載中。多くのファンが単行本の刊行を待っている。

文=橋富政彦/『ダ・ヴィンチ』1月号「出版ニュースオブザイヤー2014」より

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