「耳つまみ」「腕振り」…、短時間で運転の疲れを癒やす方法

健康

公開日:2014/12/30

 何かとクルマが重宝されるこの季節。年末年始の風物詩ともえる帰省やUターンラッシュはもちろん、スキーやスノボなど、長い休みを利用して冬のレジャーへと足を運ぶ人たちも少なくないだろう。そんな中、慣れない長距離運転はおろか、数km、数十kmにも及ぶ渋滞にひとたびハマってしまえばもうヘトヘト…。SAやPAでは何をすることもできず、ただただグッタリという人たちも少なくないのではないだろうか。そんな人たちに向けて、ちょっとした時間で目の疲れや肩こりをほぐせる、おすすめのストレッチやマッサージを紹介していこう。

 
 

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■一点の景色に集中しやすい高速道路。長時間の運転で目が疲れたら…

 一般道より神経をとがらせねばならない高速道路。淡々とまっすぐ続く道すがらではなかなか休むこともできず、時間の経過とともに目に疲れが溜まる感覚をおぼえる人も少なくないだろう。そこで、書籍『視力アップ・疲れ目・ドライアイに効く100のコツ』(主婦の友社)より、目の疲れに効果的なマッサージをお伝えしよう。

◎全身マッサージに匹敵する「耳つまみ」を実践!
 東洋医学では「その人の分身」とされる耳。つまり、全身の各器官とつながるツボが凝縮されているからだといわれる。また、耳やその周辺には距離の近い顔面の各部位につながる静脈や動脈も流れているため、目への血流も促進されて疲れをやわらげる効果があるそうだ。
 やり方は単純。眼精疲労に効くとされる耳たぶをつまみ、さすったり折り曲げてみるだけ。痛みをともなう場合には代謝が低下している証拠だというが、あまりにひどい場合には加減してもよい。渋滞のさなか、まったくクルマが動かないときにもちょっと意識してやってみるのもいかがだろうか。

■姿勢の変わらぬ車中。ふと降りたSAやPAでどっと肩のこる感覚が…

 ハンドルを握り、アクセルやブレーキなどを踏み続けねばならない運転席。延々と伸びる高速道路での運転はもちろん、ひとたび渋滞にハマってしまったら身動きも取れず、長時間同じ姿勢でいなければならないのがつらいところである。そのため気がついたらひどく肩がこっていたという経験も少なくないだろうが、書籍『1日3分「腕振り」で肩こり・腰痛がとれる!』(KADOKAWA)より、ちょっとした休憩時間にもできるお気軽ストレッチ方法を紹介していきたい。

◎腕振り体操で肩こりを解消!
 耳慣れないかもしれない「腕振り体操」とは、上半身は柔らかく、下半身はどっしりと丈夫に保つという漢方の原則を取り入れた体操である。肩甲骨を動かし、首や肩がこる原因とされる背中の筋肉をほぐすのに効果的だとされている。
 なお、この体操は立ってやる場合と座ってやる場合があるのだが、今回は前者を紹介してみたい。まず、足を骨盤の幅に開いて、足の親指と人指し指の間とかかとがきっちりと平行になるような姿勢を取る。続いて、お尻を引き締めるような感覚で腹筋に力を入れて、胸を張り、目線は正面をまっすぐ見すえる。そのまま両腕のみダラリと下に垂れるほどに力を抜けば、あとは振るだけ。肘を曲げずに後ろへ振り、前方は惰性でかまわないので3分ほどやるのがベストだ。

 さて、みなさんおそらく待ちに待ったと思われる年末年始。特に、ドライバーの人たちにはくれぐれも安全運転を心がけてほしいが、そのためにも休むべき時は休み、今回紹介したストレッチやマッサージがわずかでも力になればと思う。それでは最後に、みなさまよい年末年始を!

文=カネコシュウヘイ