オレの嫁が膝枕してくれる!? 今話題のOculus Riftの技術とは

IT

2015/1/3

 
「オレの嫁がシャイで画面から出て来ない」と日々嘆いている諸君に朗報がある。なんでも「Oculus Rift」というガジェットを手に入れれば、嫁ともっと近くに寄り添うことができるかもしれないというのだ! 二次元に住む者たちが我々にとってもっと身近な存在となるらしい! いったい、「Oculus Rift」とは何なのだろうか。それがあると、どういうことができるのだろうか。

 桜花一門、ゆーじ著『Oculus Riftでオレの嫁と会える本 UnityとMMDモデルで作る初めてのバーチャルリアリティ』(翔泳社)では、「Oculus Rift」のハードウェアの仕組み、購入方法、対応コンテンツの入手やコンテンツの作り方まで詳しく解説している。

「Oculus Rift」とは、アメリカのOculus VR社によって開発された、ヘッドマウントディスプレイ、つまり、頭にかぶるディスプレイだ。これを使えば、「ゲームの世界に入り込む」ことができる。「Oculus Rift」をかぶると、視界がゲーム世界の3D空間で覆われ、まるで自分がそこにいるかのように感じられる。「Oculus Rift」をつけた状態で見えている景色は、頭の動きに連動して変わる。つまり、右を見れば、ゲーム世界の右を、左を見れば、ゲーム世界の左を見ることができる。また、現実と同様に右目と左目には、それぞれの目に合わせて少しずれた絵を見せている(視差がある)ので、モノや場所の奥行きも感じることができる。人間が得る情報のうち7~8割は、視覚情報である。視覚情報を現実世界に近づけることによって「Oculus Rift」を装着した者は、ゲームに入り込んだような感覚になるのだという。

 さまざまに開発が進められている中でも、日本における開発は「萌え」コンテンツの豊富さが特徴的らしい。それは、Oculus VR社の創業者パルマー氏に「他国とはベクトルの方向が違う!」と言わせるほど、特異な状況だ。

 GOROman氏が開発した「Mikulus DK2」では、初音ミクと至近距離で見つめ合うことができたり、「Oculus Live」では、初音ミクやルカのライブを目の前で体験することができたりする。あまりに近過ぎて、ドキドキが止まらなくなってしまいそうなものばかりだが、なかでも一番、男の夢を叶えてくれるのが、アップフロンティア株式会社が開発した「ユニティちゃん イチャまくら」。キレイな湖が見える庭でユニティちゃんと2人きりといい雰囲気が味わえるだけでなく、なんと膝枕までしてくれるという! 膝枕された状態で上を見上げると、豊満な胸越しにこちらをのぞき込むユニティちゃんの姿が見える。キャラクターと触れ合えるだなんて、なんて素晴らしいのだろう! しかし、なんて危険なアプリなんだろうか!


 2014年11月現在、「Oculus Rift」は、開発キット版という位置づけであり、一般消費社向けの製品版はまだ発売されていない。だが、開発キットだからといって、企業間で契約を結ばないと買えないわけではなく、開発に興味を持った人ならば、誰でも開発元の公式サイトから注文することができるし、開発者のサイトからアプリをダウンロードすれば、体験することができる。

 この「Oculus Rift」の登場は、世の中をどう変えるのだろうか。たとえば、「Oculus Rift」さえあれば、遊園地のアトラクションでなくても、非現実的な体験を提供することができてしまう。過激なコンテンツであっても、事故を起こす心配がほとんどない。スキルがなくても、子どもでも大人でも、スキージャンプやバンジージャンプの体験ができる。ただし、「Oculus Rift」は、視覚だけを騙す装置であるので、触感も体験できる各種機材を組み合わせる必要がありそうだ。そうだとしても、現実の遊園地建設費やリゾート建設費と比べて、数千分の1の金額でつくることができるだろう。

 さらに、「Oculus Rift」は人の娯楽の幅を広げるだけでなく、ストレスも軽減してくれる。多人数病室に長期入院中であっても「Oculus Rift」を被れば、リゾート気分が味わえたり、満員電車での通勤でも「Oculus Rift」によって、モフモフの犬に囲まれている映像を見るなどして、ストレスの少ない空間を実現できる。このまま技術が進めば、2次元の嫁と生活することができる時代も遠くはないだろう。とはいえ、のめり込みには注意。ますます現実世界に戻れなくなる時代が迫ってきている。

文=アサトーミナミ