ももクロ主演映画『幕が上がる』公開間近!「部長を演じた百田夏菜子が見つめる顔」を見逃すな!

映画

2015/2/11

 「静かな演劇」で知られる劇作家&演出家の平田オリザが、50歳の誕生日に刊行した小説家デビュー作『幕が上がる』。女子高生たちが高校演劇に夢中になっていく姿をみずみずしく、まっすぐに描いた青春小説の傑作だ。これを読んだ瞬間惚れ込み、自ら旗を振って映画化を実現したのが、『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督。主演は人気絶頂の5人組アイドル、ももいろクローバーZだ。

 本広監督(モノノフ)の希望で実現したキャスティングだという。確かに原作小説を読めば、主要人物のキャラクター性と、ももクロの5人の個性がシンクロしていることに気づく。その部分は活かしたうえで、脚本を手がけた喜安浩平(『桐島、部活やめるってよ』)は、メンバー自身の個性や存在感を役に上乗せさせた。原作者の平田は、撮影前に5人のためのワークショップをおこなった。この映画に関わるみんながももクロのことを理解し、応援している。だから彼女たちは、スクリーンの中でここまで輝けたのだ。

 映画でもっとも印象的だったのは、部長を演じた百田夏菜子が見つめる顔だった。憧れの人を見つめ、自分を見つめ、部員の成長を見つめ、未来を見つめる。観客は彼女の、見つめる姿を、見つめ続ける。そうするうちに、自分の心に火が灯っていることに気づく。本気で、夢中で、全力で。何かしたくて、たまらなくなる!

文=吉田大助