今年のAnimeJapanはどうなの? 総合プロデューサーインタビュー
公開日:2015/2/25
日本最大級のアニメイベント・AnimeJapan。2回めとなる今年は、3月20日(金)、21日(土)、22日(日)の3日間に渡って東京ビッグサイトにて開催される予定で(20日はビジネスデー)、多数のイベントやブース内容が発表済み。すでに入場券も発売中だ。
昨年は初回ながら11万1252人を動員し、名実ともに“日本最大”のアニメイベントになろうとしている本イベント。今年はどうなるのか、総合プロデューサーのふたりに話を伺った。
▲バンダイビジュアルの廣岡祐次氏(左)とサンライズの池内謙一郎氏(右)
想定以上の動員数となったAnimeJapan 2014、ただし……
――まず前回を開催しての率直な感想は?
廣岡:私達は前回も実行委員として参加しましたが、まず懸案点からお話しすると、イベントが終わった時に「はたして来場者すべからく楽しんで頂けたのか」という点について話し合いました。具体的に言うと、お子様やビジネス来場者の方々ですね。そういった懸案を改善すべく、今回はファミリーアニメフェスタを新設したり、ビジネスデーやビジネスエリアを設けました。
――前回は11万1252人の来場者で当初の想定以上ということでしたが、その内訳は?
廣岡:具体的な内訳は申し上げられないのですが、想定していたよりファミリー層が少なかったです。
池内:学生、社会人のアニメファンのかたに大勢ご来場いただきました。ただ従来のアニメイベントと違うのは、アニメを楽しむだけでなく、プロダクションワークストリート(作品ができあがるまでの過程を紹介するコーナー)だったり、クリエイター体験講座やセミナーなどを企画したりして、今までのアニメイベントにはない視点からアニメに触れて頂けたかな、という手応えはあります。
――そういったアニメの制作側に近いコーナーは、確かに人だかりができていました。
廣岡:プロダクションワークストリートもそうですし、クリエイター体験講座もすべてのプログラムで満員でした。メーカーやプロダクションが参加した就職相談会も開催しましたが、こちらもすべて満席で。あまりにも消費カロリーが高過ぎたので、今年は就職相談会は中止にさせて頂きます(笑)。ただ、それくらいアニメを仕事にしたい人がいるんだという発見はありました。
――その就職相談会がなくなったぶんを、どこかAnimeJapanの場でするおつもりは?
廣岡:相談というより、素朴な疑問を受け付ける機会は何かしら作りたいです。まだ確定ではないですけどね。あと業界に就職を希望されている人だけでなく、業界以外の仕事に従事されている人に「俺の会社もアニメと一緒に何かできるんじゃね?」と感じてもらう場面を増やしたいと思っています。痛ケーキやハンコの痛印とか、そういったコラボがAnimeJapanの場で生まれてほしいですね。
――昨年もバラエティに富んだブースがあって楽しかったですしね。ちなみにお聞きするのが心苦しいのですが、去年やってみて赤字でしたか、黒字でしたか?
廣岡:トントンですね(笑)。全然儲かってはいないです。
池内:去年は第1回目だったので、手探り状態でした。当日起こりうることも含めて想定して予算を組んでいたんですけどね。
――今回はビジネスエリアも新たに作ったので、場所代も高くなるんだろうなと勝手な心配をしております。
廣岡:あのぶんは、単純に上乗せですからね(笑)
池内:ただ去年でひとつよかったのは、事故がなかったこと。今年もビジネスエリアのスペースは増えますが、事故なく終えたいです。