カルボナーラとペペロンチーノどっちが痩せる? 間違えやすいダイエットの盲点

ダイエット

更新日:2015/3/2

 TVやネット、雑誌や書籍など、あらゆるメディアで絶えず話題になる“ダイエット”。
次々と新しい方法が生み出され消えていくのは、それだけ「どうしても痩せたい」、「効率よく痩せたい」と思っている人が多いということだ。しかし、氾濫する情報に振り回され日々ダイエットに励んでいると、「これってどっちがいいの?」と迷ってしまうことも少なくない。

 そんな“どっち?”を解決してくれそうなのが、『カルボナーラとペペロンチーノどっちが痩せる? もう失敗しないダイエット30の法則』(古谷暢基/角川春樹事務所)。「どっちが痩せる?」というネタで全30題、2択式のクイズ形式で書かれているダイエット本。

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 さて、本のタイトルにもなっているが、カルボナーラとペペロンチーノでは、実際どちらが痩せるのだろうか。恐らく、「ペペロンチーノでしょ?」と思う人が多いのではないだろうか? しかしこれ、答えはカルボナーラ。カルボナーラといえば、ダイエット中は避けた方がいいと言われるクリームパスタの代表のような気がするが、一体どういうことなのだろうか。

 本書によると、これにはGI値が関係しているとのこと。体脂肪を生産・保存させる命令を出すのはインスリンというホルモンだけであり、これが過剰に出るのを防げば体脂肪も増えすぎない。そしてインスリンが大量に出るのは、食後血糖値が急上昇した時。GI値が高い食材ほど、血糖値を急上昇させる。カルボナーラは、ほぼ麺と油のペペロンチーノに比べて、実はGI値が低いそうだ。

 この本は、このように間違った思い込みを覆してくれる。他にもいくつか見てみよう。

毎日イッキ飲みして太るのは、コーラ? ごま油?
コーラコップ1杯とごま油カップ半分は、約100キロカロリーとほぼ同じ。コーラを飲むのは普通でも、ごま油をカップ半分なんて太る!と抵抗を覚える人が大半だろう。しかし、実際どちらが太るかといえば、なんとコーラ! 油は糖分に比べて吸収率が悪く、体外へ排出される率が高いのだとか。
A:コーラの方が太る

お肌もすべすべ、健康体になる魚の調理法は、アジの刺身? アジの塩焼き?
青魚は脂を豊富に含んでいて、焼くとそのすごさが分かる。刺身で食べると、そんな脂を全部食べてしまう! 焼いて脂を落とさないと! そう思ってしまいがちだが、実は答えはアジの刺身。肥満の原因は脂でなく糖質であり、脂はダイエットだけでなく、健康面や美容面においても積極的に摂取すべき重要な栄養素なのだそうだ。
A:アジの刺身の方が健康によい

ポッコリお腹になるお酒は、生ビール2杯? 焼酎ロック2杯?
お酒のカロリーの主役「アルコール」は、肝臓で分解されて排出される。そのため、適量であれば基本的には肥満に繋がらない。しかしアルコールを摂取すると、それを分解する負担から、肝臓が糖分をそのまま脂肪細胞へ回してしまい、結果脂肪量が増加する、とのこと。焼酎はアルコール度数が高く、肝臓への負担も大きいそうだ。
A:焼酎ロック2杯の方がぽっこりお腹に!

他にも、「カロリーは数値よりバランス」「朝の5分で一食分のカロリーを消費」「筋トレには部分痩せ効果はない」など気になる項目ばかり。寒いこの時期は夏より痩せやすいそうなので、本書の新常識を取り入れて、今のうちに無理せず太りにくい体を作ろう!

文=月乃雫