便秘の原因は腸の形にあり!?「ねじれ腸」「落下腸」をチェック!
更新日:2015/3/3
定年退職後の父が便秘になって、「あまりにもトイレにこもるので離婚の危機です」と実家の母からメールが。そっか。ウチの両親、便秘離婚か……じゃなくて! 便秘といえば女性のイメージだけれど、男性もなりうるの!?
2万人の腸内を診断してきた内視鏡医師・水上健先生の著作『100歳まで生きる腸の強化書』(メディアファクトリー)によれば、女性の2人に1人が悩んでいる便秘は、男性も全然なりうる! どころか、退職後やリタイヤ後に悩まされる男性が増えているんだそうです。
しかし、なんでこんなに便秘に悩む人が多いのでしょう? ――実は、その答えも本書にありました。
これまで、便秘の原因は、「生活習慣」「ストレス」「自律神経やホルモンバランスなどの乱れ」「運動不足」などとされてきましたが、水上先生の最新の研究で明らかになったのは、なんと日本人の多くが抱える“腸の形”!
「日本人の約8割が内視鏡を入れにくい=便秘になりやすい腸の形である“ねじれ腸”“落下腸”をしていたということです。(中略)そもそも腸がねじれていたり、あるべき場所になく折れ曲がっていれば、便が出にくいのは当たり前のことです」
こうした「ねじれ腸」「落下腸」の人は、いくら食物繊維や乳酸菌をとっても便秘解消は不可能。それより、腸のねじれをゆるめて形を整えることから始める必要があるのだとか。
気になる自分の腸タイプは、次のテストA&Bでチェック! それぞれのテストで、当てはまる項目を数えてください。
<テストA>
チェック1 子どもの頃から便秘だった
チェック2 腹痛をともなう便秘になったことがある
チェック3 便秘の後、下痢や軟便が出たことがある
チェック4 運動が減った途端、便秘になったことがある
<テストB>
チェック5 運動しても便秘が改善しない
チェック6 あおむけ時と比べ、立ち上がると下腹がポッコリ出る
気になる診断結果は……
・テストAのうち2つ以上あてはまるなら「ねじれ腸」です。
・テストAのうち2つ以上、テストBのうち1つ以上当てはまるなら「落下腸」です。
「ねじれ腸」もしくは「落下腸」に当てはまった場合は、本書にある“腸ゆらしマッサージ”にチャレンジを! 手順の一部をご紹介すると――
●下行結腸の詰まりを解消する<左腹部トントンマッサージ>
1)あおむけになり、ひざを立てる。
2)おへそ付近と左の脇腹に両手を当てる
3)右手、左手で交互にトントンと押す(これを1分間)
と、とってもカンタン。ほかにも、「S状結腸の流れを良くする<下腹部トントンマッサージ>」「横行結腸と下行結腸のつなぎ目を揺らす<上体ひねりマッサージ>」「落ちた腸全体を持ち上げる<腸持ち上げマッサージ>」などがセットになっています。
この解消法がテレビで取り上げられた際は、「長年の便秘が治った」「驚くほど便が出た」と大反響。水上先生も「私自身も便秘でお腹が痛いときに試してみると、なんといきなり2kgも便が出てしまったのです」。
2kgってマジ!? というわけで、私も大急ぎで父に1冊送ったところ、メールで送られてきた文字が「でそう」。その直後、ひとこと「でた」。……詳しく実況されても困るからこれでよしっ。便秘にお悩みのみなさんも、快便ライフを送られるみなさんも、ぜひ腸の老化が進むご両親と一緒に取り組んでみてください!
文=矢口あやは