恋愛偏差値ゼロの2人がイチャつきまくる『ディアティア』がエロい!

マンガ

公開日:2015/3/6

 指先が触れただけで全身が熱くなる。その瞬間を幾度も思い出しては眠れぬ夜を過ごす。膨らむ想いを持て余して息苦しさに途方に暮れる……。『ディアティア』(かずまこを/白泉社)は、もう二度と味わうことのできないあの時の“初めての気持ち”を呼び覚ます、純度120%の初恋ストーリーだ。

 主人公の成田秋人は恵まれたルックスと無自覚な優しさで学校中の女子からモテモテ、にもかかわらずすべての告白を断り続けて誰とも付き合おうとしない。1年後輩の桐ケ谷睦子は自分の憧れの先輩まで秋人に振られたことが納得できず、その理由を秋人本人に直接問いただすのだが……。自分は恋愛などしないと思っていた2人が初めて人を好きになり、秋人は想われる側から想う側へ、睦子は傍観者から当事者へと立場が変わることで、それまで知らなかったさまざまな感情に気づいてゆく。

 丁寧に描かれる心の機微とともに大きな見どころとなるのは、秋人と睦子が文字通り“触れ合う”シーンとその多さだ。これが初めての恋=恋愛偏差値ゼロの2人が繰り出すイチャつきはむしろ「好き→触れたい」という本能に忠実で、“壁ドン”や“頭なでなで”に代表されるようなファンシー&ドリーミーな雰囲気はなく、時に無骨なほど生々しくてリアル。だからこそ読み手も2人に共感できる。同時に、「今だったらこんなキスの仕方、どんな相手であっても絶対しません……しませんけど……できるもんならマジでしたい!!!」とひとり悶絶するハメにもなるのだが。

 中でも衝撃的なのは、秋人の怪我した指先を、睦子が手をつないだまま指で“なでなで”するシーンだ。2人の指と指がどういう状況になっているのかイマイチ想像できないかもしれないがここで詳しくは語るまい、ぜひ紙面を確かめてほしい。見れば「……おいおいなんだよ、知らないよそんなプレイ!!」と思わず叫びたくなるのは筆者だけではないはず。

 そして「こんなことされてもギリギリ理性保っていられる成田くんは本当によくできた青年だね……」と思った矢先、秋人は私服姿の睦子に会ったそばからキスを迫るし、睦子も、キスをした後に顔を真っ赤にしながらも「ベロ入れたー!?」なんて、ヒロインはフツー思っていても言葉には出さないんじゃ、というセリフをあっけらかんと言ってみせる。そう、この、これでもかと見せつけてくる恋愛ビギナー感&話が進むほどにヒートアップするアツアツっぷりがたまらないのだ!

 1巻「ディアティア」で描かれるのは、秋人と睦子の出会いから恋が成就するまで。2巻「マイディア」、3巻「ダーリング」では、好きの気持ちがどうにもとまらない2人のイチャつきが炸裂している。そして現在は恋愛専門コミック誌・楽園で第4ステージ「トゥハート」が連載中。大人しい見た目ながら中身はしっかり男の子な秋人と、秋人をかき立ててしまう事に無自覚なナチュラルボーン小悪魔・睦子の進展から目が離せない!

文=山﨑恵

『ディアティア』(かずまこを/白泉社)