特集番外編2 2011年11月号

特集番外編2

2011/10/5

「男」と「女」とヤマシタトモ「子」

編集K

今回ヤマシタトモコさん特集を担当したトロイカ学習帳でもおなじみ・編集Kです。じつはこのヤマシタトモコさん特集、私が『ダ・ヴィンチ』に移ってきて初めて担当した特集でした。
恥ずかしながらこの特集の担当に決まるまでは、『このマンガがすごい!』の受賞作を含めた最近の作品しか読んでおらず、特にBLものは全くの未踏だったんですが、読んでみたらまさにそのBLものがスバラシイ!! 作品から伝わる熱量が圧倒的で、男たちの言葉が本当に切なくて、いつの間にか作品世界に引き込まれている私がいました。必死に生きている感じがたまらなかったです。
そんな風にしてヤマシタ組み入りを果たした私ですが、今回はより多くの人にヤマシタさんの名前と魅力を知ってもらおうと、『HER』や『ドントクライ、ガール♥』などBL以外の作品をメインに紹介させて頂きました(今回の特集でヤマシタさんに興味を持った人は絶対BLものも読んだ方がいいです!)。

さて、そんなヤマシタさん特集。やってみて心底思ったのが、男と女でここまで読み方が分かれる漫画家さんはいないのではないかということ。今回は弊誌がよくお世話になっているライターの門倉紫麻さん(♀)と私(♂)がタッグを組んでお贈りしたわけですが、最初の打ち合わせから門倉さんと私との間で感想が真っ二つ! 「わかるわ~!」を連呼する門倉さんと「怖すぎる……」しか言えない私。つまるところヤマシタさんが描く女子は、とてもリアルに迫ってくるんです。
ヤマシタさんの言葉を借りれば「男と女はたまたま種族が一緒だっただけ」ということを、これほど効果的に学習させる漫画もないだろうなぁと思いました。

さて、今回のヤマシタさんへのインタビューではお仕事場に潜入。それはもう本当に隅から隅までイメージ通りの素敵な仕事場で、門倉さんと私大興奮! 本誌の特集の写真をご覧頂ければお分かりかと思いますが、ヤマシタさんのセンスで作られた、色彩豊かで柔らかな感じのする空間がそこに広がっていました。
そんな素敵なお仕事場でのインタビューも順調に進み、終盤。今後のお仕事について伺ったとき、それまでのトーンとは打って変わってヤマシタさんが真剣に切り出したのは、東日本大震災復興支援チャリティコミック『僕らの漫画』について。ヤマシタさんも参加している『僕らの漫画』(http://charicomi.blogspot.com/)にはねむようこ、とり・みきら有志の漫画家、編集者、デザイナー等が参加。彼らが描き下ろした作品はiphone、ipad用アプリとして販売され、必要経費を除いて売上げは被災者に寄付されるという。「(私の)他の作品は売れなくてもいいから、これだけは売れて欲しい!」と語気を強くして語ったヤマシタさん、やっぱり熱い人だ。

そんなヤマシタさんの色んな一面が見れるロングインタビューを含めた、本誌のヤマシタトモコさん特集。是非読んでくださいね!