特集番外編2 2009年8月号

特集番外編2

公開日:2009/7/10

第1回『幽』怪談実話コンテスト、開催!

編集R

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毎年恒例の怪談特集です。

今回の特集では、幅広い怪談というジャンルの中でも、読者に熱烈な支持を受ける「怪談実話」を紹介しました。

『ダ・ヴィンチ』ではこれまでに何度も怪談特集をしてきました。

そのほとんどが日本が誇る文化としての怪談を見直そう!というテーマのもとに作家による対談を中心とした特集から、新人作家へのインタビューで構成したものなど、なるべく「怖さ」を全面に打ち出さずに、怪談を敬遠している人にも、怪談の魅力を知ってもらおうと努めてきたつもりでした。

しかし、それでも「怪談は怖いので苦手です」「怖そうなのでページを開けませんでした」という切ないアンケートコメントは減りません……。

ううむ。どうすればいいのか……。いろいろと考えた結果、今回はもう諦めました!

本当に怖い「怪談実話」が読みたい!

ただその欲望のままに、第1回『幽』怪談実話コンテスト選考委員の5名にとっておきの怪談実話本を選んでいただきました。

興味深かったのは、読者アンケートで募集した「読者が選ぶ本当に怖い怪談実話本ベスト10」の結果です。集計するまではもっと票がばらけるだろうと考えていましたが、結果的に面白いランキングになったと思います。

「怪談実話」限定という厳しい縛りの中、多く読者にご協力いただくことができました。改めまして、御礼を申し上げます。ありがとうございました。

さて、特集内でも募集していますが、この度、第1回『幽』怪談実話コンテストを開催します。

その名の通り、実体験談にもとづく怪談実話作品を募集します。応募にあたっては事前に、作品化についての同意を体験談の提供者から必ず得ていただきます。

最終候補に残った作品については、編集部から体験談提供者に連絡をし、作品内容に関しての確認を取らせていただきます。その時点で提供者と連絡が取れない場合は失格となるという、ちょっと実験的な試みです。

選考委員は、加門七海氏、木原浩勝氏、平山夢明氏、福澤徹三氏、東雅夫氏という、泣く子も黙る怪談実話の猛者たちに務めていただきます!

ご興味のあるかたは、「WEB幽」をチェックしてみてください。

(リンク http://www.mf-davinci.com/yoo/)

そして奇しくも7月には、選考委員たちの新刊が揃って幽ブックスから刊行されます。

いよいよ怪談の季節がやってきました。

怪談専門誌『幽』11号ともども、よろしくお願いします!

●7月17日刊行予定

『お祓い日和 その作法と実践』加門七海

万が一のときに備えて一家に一冊。これがあれば凶悪な怪談本も安心して読める?

『隣之怪 病の間』木原浩勝

これまで封印してきた怨恨譚の数々を解き放つ! シリーズ最恐の怪談実話集、第3弾。

●7月31日刊行予定

『怪談実話 コメカミ草紙 串刺し(仮)』平山夢明

果たして霊なのか、それとも霊をも越えたる何かなのか? 怪談実話の新たなる金字塔!

『怪談実話 黒い百物語 叫び(仮)』福澤徹三

『幽』の連載に書き下ろしを加えて単行本化。百話を決して一晩で読みきってはいけない。