気鋭のCGアーティスト田島光二のカバー絵が大迫力!『怪獣文藝の逆襲』刊行

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/21

  • 田島光二

    (C)田島光二

2013年に刊行された怪獣小説のアンソロジー『怪獣文藝』に続くシリーズ第2弾『怪獣文藝の逆襲』(KADOKAWA)が2015年3月28日(土)に刊行される。

怪獣と特撮を愛してやまない作家、映画監督、気鋭のコンセプト・アーティストが大集結した1冊となっている。

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まず注目は迫力に満ちたカバーイラストだ。これを手掛けたのは、『GODZILLA』『ハンガーゲーム2 キャッチングファイア』『レ・ミゼラブル』『寄生獣』『進撃の巨人』『ターミネーター ジェネシス』などハリウッドで活躍するコンセプト・アーティストの田島光二だ。

もちろん執筆陣も豪華。同書は、『ローレライ』『日本沈没』さらに6月に公開する『進撃の巨人』などを手がける映画監督の樋口真嗣による怪獣映画の企画書「怪獣二十六号」で幕を開ける。これが初公開となる同作では「二十六号」と呼ばれる四足歩行型地底怪獣と建設重機との壮絶なバトルが描かれる。

テレビドラマにもなった怪獣小説『MM9』シリーズを手がける山本弘「廃都の怪神」では、密林である教団に生贄にされようとする白人少年と、教団の「神」との遭遇を描く。

映画化され話題を呼んだ『黄泉がえり』の梶尾真治による「ブリラが来た夜」では、突如現れた怪獣を見た主人公の母が、一族に隠された戦慄の事実を語りだす。怪獣がたたえる悲しみを感じることができる作品だ。

その他にも映画監督・園子温や、現KADOKAWA代表取締役専務・井上伸一郎による初小説など異色の執筆陣をそろえ、且つ人間と怪獣の戦いを真正面から描いた「王道」怪獣小説集となっている。

【収録作品】
樋口真嗣「怪獣二十六号」…秘蔵の怪獣映画の企画書、本書で初公開!
大倉崇裕「怪獣チェイサー」…怪獣省のベテラン職員が直面した、いまだかつてない危機。
山本弘「廃都の怪神」…密林の奥深く、先住民に育てられた白人少年が遭遇した恐るべきモノとは?
梶尾真治「ブリラが来た夜」…突如現れた怪獣に呼応するように、血族に隠された戦慄の事実が明らかになる……。
太田忠司「黒い虹」…謎の転校生と奇妙なTVドラマ「世紀の大怪獣ドノポリカ」との意外な関係とは?
有栖川有栖「怪獣の夢」…幼い頃から夢を見る。血にまみれ、おぞましく、神々しい怪獣の姿を……。
園子温「孤独な怪獣」…園監督初の怪獣小説! 映画監督を夢見る貧乏青年が語る、知られざる怪獣映画とは。
小中千昭「トウキョウ・デスワーム」…東京の地下に巣食う巨大な生物はいったい何なのか?
井上伸一郎「聖獣戦記 白い影」…元寇に立ち向かう家清の前に現れた黒い影の正体とは。

怪獣文藝の逆襲■『怪獣文藝の逆襲
東雅夫/編
有栖川有栖、井上伸一郎、大倉崇裕、太田忠司、梶尾真治、小中千昭、園子温、東雅夫、樋口真嗣、山本弘/著
発売日:2015年3月28日(土)
価格:1900円+税
発行:KADOKAWA