食事も料理も楽しくなる! “美味しい”をつめ込む「びん詰め保存」―ズッキーニのオイル漬け、はっさくのマーマレード…

食・料理

更新日:2015/4/3

 ジャーサラダが流行り、今、“びん”に注目が集まっている。これまで活用していなかった人も、捨てていた人も、“びん”で何かしようと考える機会が多くなったのではないだろうか。
 中身が見える透明なガラスびんは、サラダだけでなく、ジャムや酢漬け、オイル漬けなど作り置きおかずの保存に大活躍してくれる。旬のものや安売りしている食材を安く買い、一手間加えてびんに詰め込む。いくつか常備しておけば、「今日はこれを使おう♪」と選ぶ楽しさも味わえ、毎日の食生活が楽しく豊かになる。そんなびんの便利さを見直し、もっとフルに活用しようというのが、『保存びんに、季節とおいしさ詰め込んで。 旬の味覚202レシピ』(ダンノマリコ/主婦の友社)。サラダもいいが、もっといろんな使い方をしないともったいない。
 今回は、本書に掲載されている、冷蔵庫をお店のように変える便利なレシピを実際に作ってみた。

春キャベツとサーモンの重ね漬け(P.13)

 塩で30分ほど漬けた春キャベツと新玉ねぎを、薄切りレモン、サーモンと重ねたもの。黄緑、黄色、ピンクと春らしい色合いで、そのまま出しても食卓が華やぐ一品。びん詰レシピのいいところは、持ち運びにも適しているということ。友人の家などに持っていっても喜ばれそう。

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ズッキーニのオイル漬け(P.30)

 輪切りにしたズッキーニを軽く焼き、醤油と塩で味付け、びんに詰めてオリーブオイルをひたひたに入れれば完成。醤油の香ばしさとオリーブオイルの風味がたまらない。普段の食事の一品にはもちろん、小腹がすいた時やおつまみにも便利。

フレッシュトマトソース(P.32)

 作り置きしておけば必ず役に立つトマトソース。パスタソースや肉、魚など何にでも合うのが嬉しい。トマト、玉ねぎ、にんにくをミキサーで撹拌し、オリーブオイルと塩を入れて煮込むだけ。トマトソースはアレンジもしやすく、お好みでいろんな野菜を足しても美味しい。今回はにんじんをプラスしてみた。

塩蒸しキノコ(P.47)、なめたけ(P.47)

 生のまま保存すると意外とかさばるきのこ類。日持ちもしないため、気が付いたら冷蔵庫でしなびている……なんてこともしばしば。でもひと手間加えるだけで、かさも減り、保存がぐっと楽に。安い時に買いだめしてびん詰しておくとお得。

レモンの塩漬け(P.72)

 去年から話題になっている塩レモン。作って置いておくと、調味料として大活躍する。作って1~2週間置いたくらいが食べごろ。洗ったレモンを切って塩と一緒にびんに詰めるだけなので、誰でも簡単に作ることができる。肉料理やサラダなどにおすすめ。

はっさくのマーマレード(P.79)

 びん詰食品としてなじみ深いジャム。はっさくと砂糖、レモン汁をコトコト煮込み、びんに詰めると、なんだか愛おしくなってくる。マーマレードは肉との相性も良く、お菓子だけでなく食事にも大活躍。紅茶などに入れても美味しい。ジャムは、調味料としても優れもの。

 他にも、作ってみたいびん詰レシピが満載。さらに、長期保存のために必要なびんの手入れの仕方、びんの種類、その他あると便利な道具なども分かりやすく解説されている。お気に入りのびんを見つけて、びん詰生活を楽しもう。

文=月乃雫