「修造カレンダー」が累計発行部数85万部突破！ 松岡修造が生み出すポジティブな言葉の力とは

『日めくり まいにち、修造！』（松岡修造/PHP研究所）

　今、一番日本をアツくしている男といえば、スポーツキャスター・松岡修造氏だ。スポーツ解説でも、バラエティ番組でもどんなことにでもいつでも全力に自分が感じたことを表現する姿は、あまりの熱血ぶりに「日本の気温を上げている」と噂されるほど。そんな彼の応援メッセージを集めたカレンダー『日めくり まいにち、修造！』（PHP研究所）は、昨年9月に発売されて以来、累計発行部数85万部に達し、3月をすぎた今もなお売れ行きは止まらない。心機一転、新しい気持ちで迎えたい新年度、月や曜日が入っていない、ひと月31日分の「日めくり」カレンダーは、私たちを奮い立たせてくれるお守りとなりそうだ。

　実際、部屋に飾ってみると、それだけで、その部屋の気温が上がりそうに感じる。こんなにもクセが強いカレンダー、前代未聞だろう。修造氏の笑顔がひたすら眩しく、「私も頑張らねば」と自然と思わされる。そして、そこに書かれた彼の31個の応援メッセージが毎日私たちの背中を押してくれるのである。

・後ろを見るな！ 前も見るな！ 今を見ろ！
・崖っぷち、だーい好き
・昇ってこいよ！ 君は　太陽だから！
・干し餅は　干されているようで、干されていない

　コミカルな修造氏の写真とともに載せられたどの言葉もパッとみただけでは、「どういうこと？」と思わされるが、その言葉に込められた思いを読めば、納得。どの言葉も心にじんわり染み渡ってくる。

　その前向きさや熱血さ、コロコロと変化する表情はもちろんだが、修造氏の魅力は、彼がいつだって人に力を与えるような、ポジティブな言葉を用いることにもある。たとえば、最近では、自身の愛弟子ともいえる錦織圭選手が、世界ランキング4位となった3月2日、彼は自身のブログ「修造コラム」において、かつて錦織選手が「僕はぎりぎりゆとり世代」とコメントしていたことに触れながら、「KEIには、日本人ならではの“ゆとり”という武器がある」「これから凄まじいプレッシャーが選手からも周りからもかかるなか、まさに“ゆとり”には、KEIが世界一に行くための大事な要素が含まれている」と語っている。修造氏はいつもネガティブな言葉をポジティブな言葉に変えてしまう太陽のような男であるのだ。（錦織選手が世界4位となった3月2日、東京の気温が平年よりも2.4℃高かったことも彼のパワーではないかと邪推してしまう…。）そんな「修造氏に応援してもらいたい…！」と願う私たちの願望を叶えてくれる『日めくり まいにち、修造！』は、1日1つずつ修造氏からエネルギーをもらえるサプリメントとも言えるだろう。

　意外なことに、修造氏は『日めくり まいにち、修造！』の中で、自身について「決して強い心を持った人間ではない」と語る。しかし、根っからの前向きな人間ではないからこそ、修造氏は、常に前向きな言葉を使って自らを奮い立たせてきたのだ。そんな修造氏の強さを見習わなくてはと思う。修造氏のように毎日をアツく生きたいと思う。彼の言葉は、日々頑張る人はもちろん、心が折れそうになっている人、次の一歩を踏み出す勇気がほしい人に、前向きに暮らすためのヒントをくれるに違いない。

文＝アサトーミナミ

『日めくり まいにち、修造！』（松岡修造/PHP研究所）