「ノートを借りてみたい東大卒小説家は?」1位はダントツで夏目漱石! その理由は?

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/20

東大合格生の秘密「勝負ノート」』(文藝春秋)の発売にあたり、「ノートを借りてみたい東大卒小説家は?」という何とも興味を引くアンケートが実施された。その結果は、文豪・夏目漱石が圧倒的大差で第1位に! さっそくアンケート結果を見てみよう。

ノートを借りてみたい東大卒小説家は?
1位 夏目漱石 (276票)
2位 星新一 (132票)
3位 芥川龍之介 (122票)
4位 森鴎外 (55票)
5位 三島由紀夫 (52票)
6位 中島敦 (45票)
7位 川端康成 (39票)
8位 東浩紀 (23票)
9位 内田百閒 (21票)
10位 安部公房 (19票)

夏目漱石がダントツの1位となり、変わらぬ知名度の高さと人気がうかがえる。以下が夏目漱石に票を入れた主な理由だ。

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・「夏目漱石の作品が好きだから」(35歳/その他/女性)
・「夏目漱石の文学と彼の書く日本語が美しいと思うから」(28歳/女性)
・「後に教師をしているので、ノートも分かり易く要点を書いてありそうだから」(34歳/会社員/男性)

 第2位の星新一には、「あの膨大な数のショートショートはどういう発想から生まれたのかを知りたいから」(23歳/男性)といった“ショートショートの発想の原点”を、そのノートに期待する声が多く寄せられた。

 全体で6位となった中島敦には、高校生と女性からの票が多かった。とくに高校生からの指示は強く、全体回答数45票に対し、26票が高校生からの票と、実に全体の57.8%となっている。その主な理由は以下の通りとなるが、学校の授業で作品に触れて、学習意欲が掻き立てられたという意見が見られた。

・「高校の授業で『山月記』を学んだときに初めて中島敦の作品に触れたが、漢文の学習をしている私たちにとって『あ、ここ漢文調だなあ』と興奮する瞬間がたくさんあり、彼の漢文と小説の知識が詰まったノートを見てみたいと思うため」(17歳/高校生/女性)
・「教科書に『山月記』が載っていて、読んだ時に情景がとても伝わってくるし、漢文のようで格好良い文章だなと思った。ノートも『山月記』のように内容がよく伝わって、かつ格好良い文章なら勉強のやる気が出そうだと思ったから」(17歳/高校生/女性)

 なお、調査データの詳細は「本の話WEB」(文藝春秋)にてレポートされている。

※アンケート詳細
実施期間:2015年2月25日~3月31日
調査方法:「本の話WEB」内アンケート
有効回答:1,014名

東大合格生の秘密「勝負ノート」■『東大合格生の秘密「勝負ノート」
著者:太田あや
発売日:2015年2月
定価:1,200円+税
出版:文藝春秋