妄想漫画グランプリは書店ガールの妄想! ただしイケメンに限る

マンガ

公開日:2015/4/15

  • an

 世の女性たちは、誰もが皆お姫様だ。おそらく、幼少期に読みあさった少女漫画の影響だと思うが、その影響で「いつかは自分の前に王子様が現れるのでは?」と期待してやまない。では、どんなシチュエーションで王子様が登場したら、最高にときめくのだろう。男性にもよく考えてもらいたい。

 求人情報「an」が、アルバイトのシチュエーションでのときめく妄想を一般募集。多数の応募の中から選ばれた3作品を、『壁を、どん。』(一迅社)で人気のイラストレーター・大野そらが実際に漫画化。アルバイト中のドキドキ感が女性目線で丁寧に描かれていて、どれも印象に残る作品に仕上げている。

グランプリ:「あの人の一言で
グランプリは、ドラマで話題の書店ガールもの。「あなたが書いたポップ、いつも楽しみにしています」自分の仕事にファンがいた上に、そのファンがイケメンであれば、ときめくのも納得だ。しかし、イケメンではなく鼻息を荒くしたヲタ系だったら、果たしてどうなのだろう。

advertisement

特別賞:「気になるお客さんから突然…
「ペットショップボーイズ」ならぬ、ペットショップガールもの。「またね、まるちゃん」若干馴れ馴れしい気もするが、それが気になるイケメンなら許されてしまうから恐ろしい。ただ、主人公がイケメンから“ペット扱い”されていると気づいているのか気になる。

特別賞:「後ろから…
またも書店ガールもの。言葉少なに、反射神経と運動神経を見せつけられたら、うっとりするのも頷ける。ただ万が一、この本がHなものだったら、同じようにうっとりしてしまうのか? 「キモ!」と思う気がしてならない。

 どの作品も確かにときめくものに仕上がっているが、とどのつまり男性次第ではないだろうか。妄想はあくまで妄想。イケメンが目の前に現れ、ドキッとさせる台詞を吐いたり、行動をしたりすることを現実に求め、王子様の登場を待ち続けるのは危険かもしれない。ただし、作品を読んだ男性諸君は勇気を振り絞って行動に起こすべし。もしかしたら、あなたのことを待っている女性がいるかもしれないのだから…。

大野そら
漫画家。イラストレーター。「リア充あるある」を繊細に描き、予想外かつ躍動的なオチをつけるイラストがTwitterで話題となる。恋人との理想のシチュエーションを躍動的に“壊す”イラストが収録された絵本『それを、こう。』(一迅社)や、“壁ドン”をテーマに様々な壁ドンを収めたイラスト集『壁を、どん。』(一迅社)などを発売。現在はweb集英社文庫にて『如芸家の災難』を連載中。
⇒大野そらTwitter

関連記事
リア充爆発でスッキリ! 街なかでいちゃつくリア充カップルにイラつく非リアはこのマンガを読め!

文=リーズ