本屋大賞受賞作『鹿の王』が凄いことになっている 「全国書店ランキング」を総なめ

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/20

  • 鹿の王

    『鹿の王』(上)生き残った者/(下)還って行く者

「2015年本屋大賞」を受賞した上橋菜穂子氏の『鹿の王』(KADOKAWA)が、全国の大型書店ベストセラーランキングで第1位を続々と獲得。さらに、すでに読んだ全国の書店員や多くの著名人からも絶賛の声が上がっている。上橋氏が2015年本屋大賞授賞式で述べた「チヤホヤしてください」という言葉が、すでに実現し始めているのは確実だ。

全国書店ランキング 下記すべて第1位を獲得
「オリコン」週間”本”ランキング(2015/4/6~4/12 BOOK”総合”部門)
「福家書店」文芸部門(2015/4/7~4/13)
「紀伊國屋書店」単行書部門(2015/4/6~4/12)
「文教堂」総合部門(2015/4/6~4/12)
「三省堂書店」書籍部門(2015/4/6~4/12)
「リブロ」総合部門(2015/4/6~4/12)
「くまざわ書店」文芸書部門(2015/4/6~4/12)
「未来屋書店」文芸・文庫部門(2015/4/6~4/12)
「TSUTAYA」書籍部門(2015/4/6~4/12)
「丸善&ジュンク堂」総合部門(2015/4/5~4/11)
「有隣堂」文芸書部門(2015/4/5~4/11)

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■各界著名人からの絶賛の声
杏 (女優)
どこのものでもない景色が、人々の営みが、私たちの世界を揺さぶる。異世界を覗いて初めて、当たり前に存在する「病」を見つめなおす。同じ景色を異なる絵の具で描き、新たな景色を浮かび上がらせるように。

為末大 (元プロ陸上選手)
命の教科書。読んでいるうちに全ての命が素晴らしいと思えてくる。

養老孟司 (解剖学者)
冒険小説を読んでるうちに、医学を勉強し、さらに社会を学ぶ。一回で三冊分。

萩尾望都 (漫画家)
『鹿の王』は深い森のような物語だ。影と光に揺れる魂が語る、人間と生き物の物語だ。

佐藤多佳子 (作家)
この深淵なテーマと衝撃的なモチーフを傑作エンターテイメントにできるのは、世界中で上橋さん一人だけだ。

■全国書店員からの絶賛の声
朝加昌良 (紀伊國屋書店 ゆめタウン徳島店)
夢中になってページをめくり、最後の一行を読み終えても、物語が終わってもこの世界はまだ在って続いている、そう感じた。これこそ本を読む醍醐味です。

安西京子 (アミーゴ書店 洛北店)
はてしなく続く争い。人々を襲う恐ろしい病。絶望と悲しみの中から生まれる一筋の光。上橋さんの「願い」がこめられた壮大な物語。この物語に出会えてよかったと心から思える一冊。

松川智枝 (ジュンク堂書店吉祥寺店)
ラストに限りない可能性を読者に託してくれる、贈物のような物語。ためになる、というより、読まなければならない一冊、となりそうです。

渡邉森夫 (ブックエース我孫子店)
本当に人を愛していますか? そう問いかけられた気がする。他者を守ることができてこそ、その人を愛し、またその人から愛されるのであろう。今年一番の大作、何年経っても名作となる作品だろう。

 本屋大賞だけではない。医療をテーマにした優れた小説に贈られる「第4回日本医療小説大賞」も2015年3月に受賞しているのだ。GW間近。休暇を利用し、自身の身体と対話する時間を作ってみてはいかがだろうか。読めば、新たなる医療サスペンスの傑作が全国に広がる理由が分かるはずだ。

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■『鹿の王
著者:上橋菜穂子
発売日:2014年9月25日(上下巻同時発売) ※電子書籍発売中

定価:各巻1600円+税
ページ:上巻568ページ/下巻560ページ
出版社:KADOKAWA
⇒『鹿の王』特設サイト