「読みながらレ・ミゼラブルが頭に流れてました」神田沙也加 宮部みゆき新刊にコメント

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/20

 宮部みゆき氏の最新作『過ぎ去りし王国の城』(KADOKAWA)が2015年4月24日(金)に発売され、話題を呼んでいる。各所から絶賛のコメントが届く中、ディズニー映画「アナと雪の女王」のアナ役の声優を務めたことが記憶に新しい、女優で歌手の神田沙也加からも推薦コメントが寄せられた!

神田沙也加(女優・歌手)
読みながらレ・ミゼラブルの「Castle on a Cloud」がずっと頭に流れていました。自己防衛本能は皆にある。でも「持っている」と「許されている」は違う。私にも自分の城が在って、今ここに居ます。

 現代を生きる少年少女の成長物語をしっかりと捕らえたこの推薦文は、作品のテーマとなる部分を深く、鋭くえぐっている。さらに、書評家や書店員からも絶賛のコメントが届いているので紹介しよう。

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松田哲夫(書評家『本の旅人 5月号』書評より)
現実を生きていく上で、何が大事であるかということを教えてくれる

高坂浩一(書店員・堀江良文堂書店 松戸店)
辛いエピソードを積み重ねながらも”生きる”ことに前向きになれる素敵な作品。物語の全貌が見えてからのスピード感にページをめくる手が止められなくなるはず!!

鶴岡寛子(書店員・三省堂書店 京都駅店)
絵の中に入り込むという王道のファンタジーながら現実の辛さや厳しさを喉元に突きつけるリアリティ! 宮部みゆきは一筋縄じゃいかない!

 すでに読んだ方も、読み始めた方も、上記のコメントに「うんうん」と頷いているはずである。まだ読んでいない方がいれば、今話題の1冊を手にとり、主人公と共に”自分の居場所”を探してみてほしい。
⇒宮部みゆき氏の朗読も聴ける『過ぎ去りし王国の城』特設サイト
⇒『過ぎ去りし王国の城』イメージビデオ

ストーリー
早々に進学先も決まった中学3年の2月、ひょんなことから中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。友だちの少ない真は、 同じくハブられ女子で美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、探索仲間のパクさんと出会い、塔の中にひとりの少女が閉じ込められていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った3人は…。自分の”居場所”を探す旅。今を生き抜こうとする少年少女の成長物語、開幕。

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過ぎ去りし王国の城■『過ぎ去りし王国の城
著者:宮部みゆき
定価:1,600円(+税)
発売日:2015年4月24日(金)
単行本:397ページ
出版社:KADOKAWA