青ペンとA4ノートだけ! みるみる成果の上がる書きなぐり勉強法―でも、なんで“青”なの?

ビジネス

2015/4/30

 勉強は一生続くと誰かが言っていた……気がする。生徒や学生たちのためだけではなく、目的や目標を達成するために、勉強の必要性を感じている社会人も多いだろう。例えば、職場でのキャリアアップや転職のために資格を取得したり、業務上で必要な知識を蓄えたりと、様々な場面で勉強することの必要性は生じてくるものである。

 とはいえ、一心に勉強のみに集中できないのも事実。日々こなさねばならない業務に追われて、時間が過ぎる中でただただ焦りだけが募るという人もいるのではないだろうか。だからこそ様々な勉強法を伝える本もあるのだが、今回紹介するのはそのひとつ『頭がよくなる青ペン書きなぐり勉強法』(相川秀希/KADOKAWA 中経出版)である。

 著者は現役合格を声高に掲げる予備校・早稲田塾の創業者である相川秀希。自著の冒頭で「世界一簡単」と謳う勉強法だが、そのやり方はじつにシンプルで、用意するものは“青ペン”と“A4サイズのノート”のたった2つ。これらさえ用意できれば、2つの方法を意識するだけで成果があらわれるという。

 青ペンとA4サイズのノート。この2つをもってまず意識すべき方法は「青ペン記憶術」である。では、どのようにやればよいかというと、これもじつにシンプルで「記憶したい文字を青ペンで書きなぐる」だけでよい。必須アイテムの青ペンは「ゲルインキ」かつ「(本体が)スケルトンタイプ」のものがよく、これは、みるみるインクが減っていく様子が、自らの達成感にも繋がるという理由からだそうだ。

 記憶力向上を目的にした場合、青という色そのものにはまず「リラックス」の効果があると著者は語り、行動生理学の観点からも、興奮した気持ちを鎮め落ち着かせる「鎮静効果」が大きいとされているそうだ。また、ふだんから黒いペンを常用して、なおかつ多色のマーカーなどで強調する人にとってみれば、青は新鮮に映るもの。そのため、空や海など自然界でもなじみある“青”という色そのものの「印象効果」も働くという。

 さらに、青ペン記憶術とも関連するのが「書きなぐり勉強法」だ。読んで字のごとしというべきか、その方法は「ノートやメモを取るときには、“なにもかも書く”つもりで書きなぐる」だけ。しかし、細かな部分で必要な心構えがあると著者は語る。

 この方法での「なにもかも書く」というのは、講習やプレゼンなどの現場をノート上に再現すること。そのためには単純に、ホワイトボードに書かれた文字やスライドに図で示されたものなどだけではなく、登壇していた人の発言までも全て書き写す気構えが必要だという。

 書きなぐるというからには「ノートは汚くていい」と著者は断言する。大切なのは、話題の重要度を「考えながら聞く」という姿勢。書きなぐる上でノートが1冊、2冊、3冊と増えると共に経験が積み重なれば、おのずと向き合った情報の何が重要なのか、自然と「取捨選択」できるようになると語っている。

 受験生はもちろん、社会人からの体験談もたくさん詰まった同書。様々ある勉強法には効果があるのかと「疑ってかかりたくなる気持ち」も否めないが、青ペンとA4ノートに思いつくまま書きなぐるだけのこの方法は、試してみてもきっと損はしないはず。日常で勉強が必要となる場面で、わずかでもお役に立てればと願いたい。

文=カネコシュウヘイ