アメリカ版“ビリギャル”は規格外 100億円企業の若き女ボス、ソフィア・アモルーソ

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公開日:2015/5/1

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 1人の教師との出会いが、偏差値30のギャルとその家族の運命を変え、見事慶応大学に現役合格した話題の実話物語『ビリギャル』(KADOKAWA)。ギャルのおバカな発想に笑い、熱さに涙した方もいると思うが、”ビリギャル”は日本だけではない。利用者世界最多のインターネット・オークション「eBay(イーベイ)」での古着販売をきっかけに、企業価値100億円超の会社を作り上げたソフィア・アモルーソ。彼女もまた元ビリギャルであり、ソフィア自身が綴った書籍『#GIRLBOSS(ガールボス)』(CCCメディアハウス)で彼女の壮絶な人生を知ることができる。

 ファッションの仕事を始める前のソフィア・アモルーソは、どうしようもないほどの不良で問題を抱えた少女だった。幼少の頃は、問題行動を頻繁に起こしており、ハイスクール時代はうつ病でADDと診断された。その後両親は離婚し、自活することを強いられ、西海岸をヒッチハイクしたり、盗みやゴミ箱あさりと最底辺の生活にまで落ちた。

 そんなソフィアがなぜ成功したのか。きっかけは「eBay」での古着販売。彼女自らコーディネートしたファッションを提案。モデルも自分でやった。出品した商品が次々と売れたことに味を占め、販売アイテム数を増やす。しかし、ある時「eBay」での販売ができなくなった。

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「それなら自力でやろう」と一念発起した彼女は、「ナスティ・ギャル」(Nasty=不快な/汚らしい)というECサイトを立ちあげる。それが成功への大きな一歩となった。ただ販売するだけではないユニークさが人気を呼び、若い女性からの絶大な支持を得た。「ナスティ・ギャル スタイル」と言われるまでにそのファッションスタイルは浸透し売上高は急拡大。社員も急増し、銀行や投資家もやってきて、全米最速で総資産100億円超の企業にまで上りつめたのだ。

 そして今、”GIRLBOSS”として生きるソフィア・アモルーソは、『フォーブス誌』の「30歳未満で最も影響力が大きいファッション・リーダー30人」に選出されるなど、若い女性からカリスマとして仰がれている。学歴もない不良を自認する女の子が、いかにして成功をつかみ取ったのか。その類まれな成功への軌跡をありのままに曝け出した『#GIRLBOSS』は、夢見る女性必読の一冊だ。

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『#GIRLBOSS』目次
1. #ガールボスになる
2. どうやって#ガールボスになったと思う?
3. つまらぬ仕事は身を助く
4. 万引きとヒッチハイク
5. お金は足元より、銀行にある方がステキ
6. チチンプイプイ~~魔術的思考の力
7. アンチ・ファッション
8. 雇い、雇われ、クビにされ
9. 会社を経営するということ
10. 何ごとにも独創性(クリエイティビティ)を
11. チャンスって何?

ソフィア・アモルーソ
1984年サンディエゴ生まれ。アパレルショップ「Nasty Gal」を2006年に創設。前CEO(最高経営責任者)、現会長。経済情報ウェブサイト「CNNマネー」の「40歳以下の起業家40人」に選ばれるなど、今、最も旬の女性起業家である。

■『#GIRLBOSS(ガールボス) 万引きやゴミあさりをしていたギャルがたった8年で100億円企業を作り上げた話
著者:ソフィア・アモルーソ
翻訳:阿部寿美代
価格:1,700円(+税)
発売日:2015年3月19日
出版社:CCCメディアハウス
単行本:272ページ

文=リーズ