現代アジア研究における独創的で優れた著者へ授与される 第10回「樫山純三賞」募集開始

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/20

 国際的視野に立った社会科学(政治、経済、社会など)分野の現代アジア研究における独創的で優れた業績の著者へ授与される「樫山純三賞」。2015年で第10回となる「樫山純三賞」の募集が開始された。

1977年、意欲ある社会有用な人材の育成を目的に設立された樫山奨学財団。設立者・樫山純三は、財団設立当初から国際社会の情勢を的確に捉え、それらに対処できうる人材を1人でも多く育成する事が大切だと考えていた。「樫山純三賞」はその遺志を現代に活かすものとして、財団設立30 周年を記念して2006 年に新設された。国際的視野に立った社会有益な図書を表彰し、その業績を一層広く世に知らしめる事を通じて、人材育成に資することを目的にしている。

対象図書
21世紀初頭における国際社会の安定と進化にとって、アジアとの共生が大切であることに鑑み、現代アジアについて独創的で優れた図書。
<学術書>
社会科学(政治・経済・社会・歴史等)分野の現代アジア研究に関する研究書で、2014年4月から、2015年6月末までに日本国内で発行された図書。
<一般書>
現代アジアに関する社会有益な一般書で、2014年4月から、2015年6月末までに日本国内で発行された図書。

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歴代受賞図書
<第1回受賞作品>
『バングラディッシュ 農村の中の階層変動 貧困削減のための基礎研究』藤田 幸一(著)
『近代中国の地方自治戸明治日本』黄 東蘭(著)

<第2回受賞作品>
『ファミリービジネス論 後発工業化の担い手』末廣 昭(著)
『台湾における一党独裁体制の成立』松田 康博(著)

<第3回受賞作品>
『境界の社会史 国家が所有を宣言する時』石川 登(著)
『中国を動かす経済学者たち 改革開放の水先案内人』関 志雄(著)

<第4回受賞作品>
『台湾の政治 中華民国台湾化の戦後史』若林 正丈(著)
『近代中国と銀行の誕生 金融恐慌、日中戦争、そして社会主義へ』林 幸司(著)

<第5回受賞作品>
『現代アジア事典』長谷川 啓之(監修)
『中国の経済発展と資源配分 1860-2004』袁 堂軍(著)

<第6回受賞作品>
『モンゴル近現代史研究 1921~1924年ー外モンゴルとソヴィエト、コミンテルンー』青木 雅浩(著)
『不安定化する中国 成長の持続性を揺るがす格差の構造』三浦 有史(著)

<第7回受賞作品>
『中国の自転車産業 「改革・開放」と産業発展』駒形 哲哉(著)
『習 近平 共産中国最弱の帝王』矢板 明夫(著)

<第8回受賞作品>
『中東鉄道経営史』麻田 雅文(著)
『蒋介石の外交戦略と日中戦争』家近 亮子(著)

<第9回受賞作品>
『珍島』伊藤 亜人(著)
『先進国・韓国の憂鬱』大西 裕(著)

推薦および応募方法
1:図書の推薦または自薦による応募
2:指定の応募書類に必要事項を黒インクまたは黒ボールペンで記入の上、期日までに樫山奨学財団事務局宛に郵送。提出された書類は、個人情報の保護に関する法令に基づいて厳重に取扱う。なお原則として応募書類は返却されない。
推薦・応募締切期日:2015年6月30日(火)

推薦・応募書類送付先・問い合わせ先
※推薦・応募書類送付先
〒103-8239 東京都中央区日本橋3-10-5 オンワードパークビルディング
公益財団法人 樫山奨学財団事務局 第10回 樫山純三賞 宛
※問い合わせ:公益財団法人 樫山財団事務局
電話:03-4512-1062
Fax:03-4512-1063
E‐mail:kashiyama-sf@k7.dion.ne.jp
⇒公益財団法人 樫山奨学財団ホームページ

選考結果の通知
選考結果は、2015年9月中旬に受賞の推薦者及び応募者に対しては文書により通知。選考結果は財団ホームページ上に10月初旬に発表予定。