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【現役東大生7000人】子どもの頃の習い事、1位「水泳」、2位「ピアノ」…賢く育てるためのヒントとは?

『頭のいい子が育つ習い事』(東大家庭教師友の会/KADOKAWA 角川書店)

 現在、日本は有数の“習い事大国”といわれ、小学生ともなれば8割以上が何らかの習い事をしているという。そこにあるのは親たちの「賢く育ってほしい」という思いだ。
そんな教育熱心な親たちにオススメしたいのが、「東大家庭教師友の会」が著した『頭のいい子が育つ習い事』(KADOKAWA 角川書店)である。同著は、所属する約7000人の現役東大生から集めた経験談をもとに、子どもの「頭の良さ」「勉強の能力」を育てる習い事を徹底研究し、併せて“賢く育てる家庭のルール”をまとめた1冊だ。

 

ピアノを習うと頭が良くなる?

 ニッセイが20代までの一般家庭の男女1155人に実施した「子どもの頃に通っていた習い事」のアンケートでは、1位「水泳」42.9%、2位「書道」32.3%、3位「学習塾」30.5%、4位「音楽教室」26.1%、5位「英会話」15.3%だったという。どれも昔から人気のある、定番の習い事だ。

 一方、東大家庭教師友の会が東大生202人に実施したアンケートによると、「過去にしていた習い事」(ただし学習塾は除外)によると、1位は同じく「水泳」65.8%で、以下2位「ピアノ」56.4%、3位「英会話」32.2%、4位「習字」25.7%、5位「サッカー」19.3%…と続く。こちらも、どれも定番のものばかりだったが、特筆すべきは東大生の「ピアノ」が、一般家庭のピアノを含む楽器の「音楽教室」に比べて2倍以上だったことだという。
この結果をもって東大生の頭の良さの根源を探るのは早計だが、楽器演奏が子どもの「頭の良さ」や「勉強の能力」を育てるのによい影響を与える可能性は十分にある、と同著では語られている。また、「ピアノを習っていなかったらここまで頭が良くなっていなかったと思う」と答えた東大生は76.3%にのぼったというから驚きである。

 ちなみに、1位の「水泳」を習い始めた時期について、東大生は6歳以下が過半数を占めており、「子どもが小さなうちは特別な習い事ではなく、心身を鍛える定番の習い事を」と考えていたことがうかがえるという。また、このアンケートに答えた東大生のうち「早期教育をうたった幼児教室に通っていた人は1人もいなかった」という点も興味深い。日本で一番頭が良いと認識されている東大生たちだが、意外と幼児期からエリート教育をされてきたタイプは少ないということだろうか。

習い事はプラスαの力を育てる

 同著によると、多くの専門家たちが、習い事について「日常生活ではできない体験の機会が増える」「子どもの世界が広がる」という2つのメリットを挙げるそうだ。

 1つ目の「日常生活ではできない体験」とは、例えば地道な練習によって得ることができる達成感や、上達することの喜びだという。そうした経験を小さな頃から繰り返すことで、自分から進んで能力を向上させるようになったり、前向きに取り組めるようになり、自立したタイプに育っていく。

 2つ目は、「習い事の場は日常的に通っている幼稚園や保育園、小学校とは別の場所」と捉え、いつもの場所とは別の世界に居場所を得ることで違った人間性を育てることにつながるという考え方である。そこでは人間関係のほかにも、大会に出場する・バレエの舞台を観に行く・外国人と会話をする、といった“習い事を通じた経験”から色んな世界を実感し、視野が広がっていくのだという。

東大生を育てた「家庭のルール」

最後に、同著で紹介されている10の“東大生を育てた家庭のルール”から、いくつか紹介してみよう。

●「勉強しなさい」と言わない

 親からの小言ナンバー・ワンとも言うべき言葉だが、聞き取りをした東大生の実に8割以上は、この“口撃”を受けずに東大合格までたどり着いていたという。そもそも東大に合格するくらいなので、率先して勉強していたため強制する必要がなかったとも考えられるが、成績が下がっても怒られなかったというから、親はじっと子どもを見守っていたのだろう。勉強に対してストレスフリーだったため、自らスイッチを入れることが出来たのかもしれない。

●宿題は“必ずやるもの”

 驚くことに、東大生の多くが家庭で勉強をまったくしなかったという。ただし宿題に対しては話が別で、「宿題は“必ずやるもの”という認識だったため、やらないという選択肢はなかった」のだとか。彼らには「やると決められたことはきちんとやる」という意識がしっかりと根付いており、そうした意識を持っていたからこそ「後で大きく伸びる子」となり得るのかもしれない、と同著には書かれていた。これはまさに納得である。

●テレビは見たい番組以外は消されている

 多くの東大生の家では、テレビは普段は消されていて、見たい番組があったり、ニュース番組など特定の番組がある時だけつけられていたという。一説では「テレビを長時間見ている子どもに頭の良い子はいない」とも言われるそうで、東大生のこの共通点からも、その節は的を射ているようだ。ちなみにこのルールに関連して、「バラエティ番組を見ない」というルールもあるという。バラエティ番組は確かに楽しいものだが、つい長時間見てしまうものなので、接し方には気を付けた方がよいのかもしれない。

 思い返せば、筆者も子供の頃はいくつかの習い事を掛け持ちし、そこでしかできない経験をたくさんさせてもらったと思う。それらの習い事をしていたからこそ得られた達成感や、何かと向き合う姿勢などは、後々の自分の学力や人生に少なからず影響を与えていると思う。同著にはほかにも、習い事別に詳しくメリットなどが多数解説されているので、習い事選びに迷っている人はぜひ参考にしてほしい。

文=増田美栄子



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