プライベートでは良き父親? 大泉洋が明かした結婚秘話&娘への想い

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/20

NHK連続テレビ小説『まれ』での大泉洋氏の演技が際立っている。ヒロインのダメ父親役を演じるその姿は、思わず視聴者の笑いを誘うが、時に、妻への熱い思い、娘を思いやる姿に胸が熱くなる。実生活でも一人娘を持つ父親の大泉氏。プライベートでは妻や娘にどんな表情を見せているのだろうか。

『大泉エッセイ 僕が綴った16年』(KADOKAWA)は、大泉氏の”本音”が詰まった1冊だ。北海道を拠点に活動していた1997年から2005年まで、雑誌3誌で連載していた幻の原稿に加え、単行本化に際しては、今まで明かされなかった大人気番組『水曜どうでしょう』への想い、TEAM NACSについて、母との思い出などを大泉が書き下ろしで綴り、累計33万部を突破するなど話題となった。そして、ついにこの本が4月25日に文庫化! 前回と同様、単行本の内容に加えて、文庫版ではさらに家族&結婚についての書き下ろしを追加収録。装画を手掛けた、マンガ家・あだち充先生との対談も掲載された豪華な内容となっている。

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中でも、心に残るのは、文庫版のために書き下ろされた大泉氏が妻の両親に結婚の承諾を得る際のエピソードだろう。大泉氏が結婚したのは、2009年の5月のこと。恋人の両親に「娘さんを僕にください」と伝える決心をし、実行に映す際の様子は、読む者も手に汗を握ってしまう。なかなか事が進まず焦る大泉氏の姿はコミカルだ。今や大物俳優である大泉氏も、結婚申し入れの場面では一人の男。一世一代のプロポーズという場面であたふたする姿に彼のプライベートを覗き見た気持ちになる。

あれから6年の月日が経ち、大泉氏は現在3歳の娘とともに暮らしている。娘と遊べる時間を大切に暮らす様子はなんと微笑ましいことか。娘の「パパと結婚する」という言葉に振り回されるなど、娘を溺愛している姿はこのエッセイに滲み出ている。

24歳の頃の大泉洋から、42歳の現在の大泉洋まで。この本を読んでいると、大泉氏が今後どんな活躍を見せてくれるのか、ますます期待が高まっていく。時に腹を抱えて笑ってしまうし、時に感動で胸を熱くさせられるのは彼の演技と同じ。仕事もプライベートも全力を尽くす彼の活躍に目が離せない。

文=アサトーミナミ

大泉エッセイ 僕が綴った16年』
(大泉洋/KADOKAWA)