スマホから飛行機まで『分解してみました』

小学生の頃に目覚まし時計を分解しようとして壊してしまったことがある。ドキドキしながら分解したあの瞬間。子供の頃の方が好奇心旺盛だったかもしれないが、大人になった今でもその感情は消えない。分解したい、破壊したい…。

　同じような感情を強く持つ方に朗報だ。様々な製品を分解し、一つひとつの部品を綺麗に並べて撮影した写真集『分解してみました』（パイ インターナショナル）が2015年5月18日（月）に発売される。シャープペンシルやスマートフォンのような小さな物から、電子レンジやアコーディオン、そして自転車に軽飛行機までを分解している。

　テクノロジーの進化は物のサイズを小さくしたが、同時にその構造を複雑にもした。小さい物が少ない部品で作られているとは限らない。普段使っている物の機能や構造・複雑性に改めて気付かされると同時に、全ての部品が潔癖とも思えるほど規則正しく並べられている美しさに、目を奪われること必至である。

　分解された部品総数はなんと21,959個にも及ぶ。その数字が最早多いのか少ないのかも分からない…。現代人のためのテクノロジー解体新書とも呼べるこの1冊があれば、分解欲も破壊欲もきっと満たされるだろう。

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■『分解してみました』
著者：トッド・マクレラン（カナダ在住の写真家）
定価：2,800円（＋税）
発売日：2015年5月18日（月）
出版社：パイ インターナショナル
仕様：210×297mm/ハードカバー/120ページ＋観音8ページ（full color）