園子温「トリンドルさんのイメージは破壊される」映画『リアル鬼ごっこ』

映画

公開日:2015/5/14

  • リアル鬼ごっこ

    (C)2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会

 全国のJK(女子高生)の皆さん、あなたたちはちょっとふてぶてしいので、数を減らすことにします。

 累計発行部数200万部を超える、山田悠介氏のベストセラー小説『リアル鬼ごっこ』(幻冬舎)が、園子温版として2015年7月11日(土)より蘇る。過去に公開された映画版や原作を鬼才・園子温が大胆に変更! 今作では「全国のJK=女子高生」が追われるという設定になっている。

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園子温監督「本作で彼女たちのイメージは破壊される」
 今回、鬼に狙われる「JK=女子高生」を演じる女性は総勢37名。女子高生・ミツコ役に、雑誌のカバーモデル、CM出演と多方面で活躍しながら、女優としての実力も注目されるトリンドル玲奈。ケイコ役に、モデルやタレント、女優としてテレビドラマに舞台にと活躍の場を広げ続けている元AKB48篠田麻里子。いづみ役には、「ハロー!プロジェクト」卒業後、テレビドラマや映画への出演で女優としてのキャリアを積み、映画「THE NEXT GENERATION-パトレイバー-」では主演に抜擢された真野恵里菜と、これからが大いに期待される3人の女性のトリプル主演だ。3人が体当たり演技で、これまでに見たことのない魅力を放っている!

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 最近の園子温作品で個性を発揮する桜井ユキをはじめとした、平岡亜紀、冨手麻妙、サイボーグかおり、IZUMIや、そのほか、高橋メアリージュン、磯山さやかといったバラエティに富んだ面々が揃った。日本映画はおろか、世界でも類を見ないセンセーショナルな独創性を放つオール女子キャスト。その美しさと危うさが、感覚を惑わし、スクリーンから雪崩のように観る者へと向かってくる。果たして、彼女たちJKが逃げた先に“答え”はあるのか!

園子温監督コメント
「リアル鬼ごっこ」というタイトルそのものにインスパイアされ、原作をあえて読まず、前からやりたかったこと、企画が結実しなかった作品のプロットをいくつも導入し、一から脚本を書きました。今、連続して、「ラブ&ピース」「ひそひそ星」と、オリジナル作品を作っていて、この作品も“オリジナルストーリー”として3本目になります。でも前2本とも僕のファンが期待しているようなグロテスクな作品ではないので、そういう意味では、この「リアル鬼ごっこ」はみんなが僕に求めているもの、期待している園子温を久々に出せると思います。トリプルヒロインの3人とも、みなさんが思っている、例えば「トリンドルさんだったらこうでしょ」という像は破壊され、新鮮な新しい彼女達が見えるかと思います。彼女達にとっても今後、役どころが増えていくような幅の広がりが日々見えています。できあがった“人”と、できあがっている“芝居”を再確認するよりも、みんなが知らない人を発掘して驚かせたり、今までよく知っている人なんだけどまったく違うイメージで驚かせるという方が楽しい。彼女たち3人は今、そんな感じです。

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ストーリー
彼女たちの名前はミツコ、ケイコ、いづみ。全員、女子。3人は同じ学校のクラスメート?  それとも、まったく見知らぬ女子高生なのか? 平和な日常は突如崩れ去り、“クライマックス”が一気に押し寄せる。木々の風。森の風。押し寄せる風。女子しかいない風景。女たちの通り。誰かがいつでも見つめている。いくつもの視線。それが風になり、凶暴な疾走となり、凶器となる。一体、何のために追われるのか? 「私は何で追いつめられるの? 女子高生だから? 女だから?」木々の風。森の風。破られる制服。引き裂かれるドレス。「追ってくる鬼は何? 隠れているのは誰?」

映画「リアル鬼ごっこ」
公開日:2015年7月11日(土)より全国ロードショー
監督/脚本:園子温
原作:山田悠介『リアル鬼ごっこ』(幻冬舎文庫・文芸社刊)
主演:トリンドル玲奈篠田麻里子、真野恵里菜
制作:セディック ドゥ
製作:NBCユニバーサル・エンターテイメント、高尾、松竹、アスミック・エース
配給:松竹、アスミック・エース
(C)2015リアル鬼ごっこ学級委員会
⇒「リアル鬼ごっこ」公式HP

監督・脚本:園子温
1961年生まれ、愛知県出身。1987年、「男の花道」でPFF(ぴあフィルムフェスティバル)グランプリを受賞。PPFスカラシップ作品「自転車吐息」は、ベルリン国際映画祭正式招待のほか、30を超える映画祭で上映された。「愛のむきだし」で第59回ベルリン国際映画祭カリガリ賞・国際批評家連盟賞を受賞し、「冷たい熱帯魚」は第67回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門と第35回トロント国際映画祭ヴァンガード部門正式出品された。「恋の罪」は第64回カンヌ国際映画祭監督週間で上映。「地獄でなぜ悪い」は第70回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門正式出品&第38回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門観客賞受賞と、今世界的に最も評価されている日本人監督である。また、「ヒミズ」では第68回ヴェネチア国際映画祭にて主演2人にマルチェロ・マストロヤンニ賞をもたらし、大きな話題を呼んだ。今後の公開待機作には「新宿スワン」「ラブ&ピース」「ひそひそ星」などがある。

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