鬼才・恒川光太郎のファンタジー小説 ラジオドラマ化!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/20

あなたの「10の願い」叶います。……ただし、異世界で。

デビュー作『夜市』(KADOKAWA)で日本ホラー小説大賞受賞&直木賞候補、その後も数々の傑作を生み出し、『金色機械』(文藝春秋)で日本推理作家協会賞を受賞した作家・恒川光太郎(つねかわ こうたろう)。同氏が2014年9月に発売した最新作『スタープレイヤー』(KADOKAWA)が、2015年6月1日(月)よりラジオドラマとなって登場する。

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『スタープレイヤー』は恒川光太郎が10年越しで挑む、異世界ファンタジー・シリーズ第1巻。路上のくじ引きで一等賞を当て異世界に飛ばされた主人公・夕月が「10の願い」を叶える力を手に冒険を繰り広げる、RPG的興奮と神話世界を融合させた物語だ。

恒川光太郎コメント
子どもの頃からずっと書きたかった“願い”のファンタジー! 自作中、最も大胆でスケールの大きい物語です。

 ラジオドラマ化するのはNHK FM「青春アドベンチャー」。1992年から続く同番組は、国内国外問わず数多くの小説や漫画をラジオドラマ化し、人気を博している。

NHKオーディオドラマ班の木村明広
「様々な時代、場所が混在する世界を描くのは、実写では難易度も高く時間もかかることでしょう。オーディオドラマなら、出演者の芝居と音と音楽で、聴取者の想像の余白を残しながら番組化出来ると思い、企画しました。音声表現にとても向いている物語でありつつ、映像でも見てみたい原作だと思います。」

 さらに脚色は、著者の大ファンであり、木村氏に「今、イチオシの小説です!」と『スタープレイヤー』を熱く薦めた脚本家の堀田りえこが担当。

 恒川氏が描く異世界ファンタジーの世界にどっぷり浸る機会を聴き逃さないように!
⇒「青春アドベンチャー」番組公式サイト

青春アドベンチャー『スタープレイヤー』(全10回)
2015年6月1日(月)~6月5日(金) 22:45~23:00(1~5回)
2015年6月8日(月)~6月12日(金) 22:45~23:00(6~10回)
出演:田中敦子/吉見一豊/藤元英樹/井上倫宏/峯村淳二/冨樫かずみ/渋谷はるか/平田裕香 ほか
脚色:堀田りえこ
⇒NHKネットラジオ「らじるらじる」でも視聴可能

光と闇、生と死、善と悪、美と醜
10の願いを叶える力を手に、比類なき冒険がいま始まる!

路上のくじ引きで一等賞を当て、異世界に飛ばされた斉藤夕月(34歳・無職)。そこで“10の願い”が叶えられる「スタープレイヤー」に選ばれ使途を考えるうちに、夕月は自らの暗い欲望や、人の抱える祈りの深さや業を目の当たりにする。折しも、マキオと名乗るスタープレイヤーの男が訪ねてきて、国家民族間の思惑や争いに否応なく巻き込まれていき…。光と闇、生と死、善と悪、美と醜。10の願いを叶える力を手に、比類なき冒険がいま始まる!

■『スタープレイヤー
著:恒川光太郎
価格:1,500円(+税)
発売日:2014年9月2日
頁数:336ページ
出版社:KADOKAWA
⇒『スタープレイヤー』特設サイト

恒川光太郎(つねかわ こうたろう)
1973年東京都生まれ。大東文化大学卒。2005年、「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞。単行本はデビュー作にして直木賞候補に。続く『雷の季節の終わりに』と『草祭』『金色の獣、彼方に向かう』は山本周五郎賞候補、『秋の牢獄』『金色機械』は吉川英治文学新人賞候補と、新作を出すごとに注目を集めている。その他の作品に、『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『私はフーイー 沖縄怪談短篇集』。2014年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞、本作が受賞第一作となる。

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