夢枕獏が『エヴェレスト』撮影中の岡田准一を陣中見舞い!
更新日:2015/5/21
夢枕獏の小説を元にした、岡田准一主演の映画「エヴェレスト 神々の山嶺(かみがみのいただき)」が、2016年に公開される。日本映画史上初となるエヴェレストでの撮影にキャスト・スタッフが挑むのだ。
しかし周知の通り、2015年4月にネパール一帯を大地震が襲った。地震により、ネパールの人口のおよそ30%にあたる約800万人が被災。現在も捜索活動や支援活動が続いている状況だ。
夢枕獏氏にとって大切な地域が大きな被害を受け、何かできることはないかと思案した結果、2015年6月9日(火)にチャリティーイベント「神々の山嶺 ヒマラヤ道中記」を開催することが決定した。イベントでは夢枕氏らが撮影現場を陣中見舞いした様子などが語られる。
<出演>
林家彦いち(風景と対戦する落語家)
寺田克也(どこでもラクガキング)
太田伊智雄(辺境の蕎麦職人)
夢枕獏(竿とペンの区別がない作家)
<演目>
林家彦いち独演「チョモランマも笑った!エベレスト街道しゃべりまくり」スライドショー
彦いちの、今回の対戦相手は世界のエベレスト。これまでタクラマカン砂漠、ギアナ高地に落語を奉納してきた落語家は、叫ぶ!
「本気でエベレストに勝ちにいきますよ!!」
太田伊智雄の辺境蕎麦打ちの会
太田は、今回は標高5,500メートルで蕎麦打ち。
「わたしはねえ、歩きながら泣きましたよ。男は、エベレストを見ると泣くんです。泣いたら勝者なんですよ!!」
寺田克也・夢枕獏・林家彦いち・太田伊智雄によるトーク
寺田は、毎日描いた。歌いながら歩き、酸素を吸いながら眠った。
「これまでわたしの描いた絵を積み重ねたら、エベレストより高いんですよ!!私の勝ちですよ!!」
夢枕獏は、這うように登り、死体のように転がって下った。疲れ果てた。
「でもねえ、四キロ痩せたんですよ!! 四キロですよ。だからボクの勝ちなんですよ!!」
夢枕獏氏「いきさつのこと」
ぼくの小説『神々の山嶺』が、映画化されることになったのです。そこで、今回その撮影現場であるエベレストのすぐ足元、カラパタールまでゆくことにしたのでした。久しぶりのエベレスト、標高5,500メートルまで。そこでは、平山秀幸監督をはじめ、羽生丈二役の阿部寛さん、深町誠役の岡田准一さん、涼子役の尾野真千子さんたちやスタッフ、あわせて40名近くががんばっている。そこへ、陣中見舞いにゆこうという旅でありました。
「お蕎麦の出前をお願いします」と、太田さんにお願いして、寺田さん、彦いっちゃん、合わせて四人の珍道中となりました。この旅の顛末を、熱く熱く語るというのが今回の催しの内容です。もともと、このようなことを帰ったらやろうと話していたのですが、ところが、たいへんなことが起こってしまいました。
我々は、3月9日に出発して、3月26日に帰ってきたのですが、その一ヶ月後、ネパール一帯が、マグニチュード7.8という地震に襲われたのです。それで、今回のこの催しをそのチャリティーイベントにして、ここで生ずる全ての売上を、義援金としてネパールに寄付することを我々は話し合って決めました。この旅に前半参加したモンベルの辰野さんにお願いして、会場も品川のモンベルを提供していただくこととなりました。
会場で、寺田克也さんの描いた絵や、我々の撮った写真等を販売いたしますが、こちらのお代も全て義援金とさせていただきます。
どうぞ、皆さん、よろしくお願い致します。
ヒマラヤ・ネパール地震災害支援チャリティーイベント「神々の山嶺」ヒマラヤ道中記
日程:2015年6月9日(火)
時間:18:30開場、19:00~20:30
会場:モンベル品川店 2Fサロン
参加費:2,000円(全額を支援金とさせていただきます)
定員:200名(申込先着順)
予約:必要
申込:Eメールにて申し込み ⇒entry@montbell.com
※代表者氏名(ふりがな)、電話番号、同行者人数と氏名(ふりがな)を明記
主催:夢枕獏事務所
協賛:株式会社モンベル
⇒「mont-bell 品川店」イベント詳細