酒とドラッグに溺れ、カルトに翻弄された ジョー・ペリー初の自伝刊行

文芸・カルチャー

2015/5/21

  • ジョー・ペリー

プラチナ・レコード、スーパー・ボウルのハーフ・タイム・ショー、ロックの殿堂入り。

 エアロスミスのギタリスト、そしてジョー・ペリー・プロジェクトのフロントマンとして知られるジョー・ペリー。華々しい世界で数々の栄光を手にする前は、マサチューセッツ州の小さな町に住むどこにでもいる少年だった。ジャック・クストーに憧れ、手製のダイビング器具を使って地元の湖を探検する日々。将来の夢は海洋生物学者だった。

ところがペリー家の隣に住んでいたのはエレクトリック・ギターに夢中な10代の息子ふたりを持つ家族。その息子たちが弾くギターのサウンドがジョーの人生を変えることになる。ギターは彼の情熱と欲望の対象になり、常につきまとう不安と、反抗心のはけ口となった。ギターに対する情熱はすぐさま執着心に発展し、バンド結成につながっていく。

ある晩のこと、ライヴを終えた彼はスティーヴン・タイラーという名の若くて鼻っ柱の強いミュージシャンに出会う…

 彼の初自伝『ジョー・ペリー自伝~エアロスミスと俺の人生~』(ヤマハミュージックメディア)が2015年5月21日(木)に発売されることが決定した。世界中に熱狂的なファンのいる彼だが、ここでは著名人のコメントを紹介しよう。

ジョニー・デップ
「この本と彼の音楽さえあれば、あとは何もいらない」(「序文」より)

ジーン・シモンズ
「ギター道を極めたジョー・ペリーは、読者諸君の多くが生まれる前からずっと現役バリバリでひた走ってきた大御所だ。独自の道を貫いてきたバンドの熟練したプレイヤーであり続け、虚飾の世界には目もくれず、誰が背後に迫ろうと決して振り返らなかった。どんな時でも正統派ロッカーのジョーは、ロック界の頂点に王のごとく君臨する。認めろよ。妬ましいって。大人になったらジョー・ペリーになりたいよな」

スラッシュ
「本書はロック界に燦然と輝くギタリストの人生に深く切り込みながら、上へ下へと駆け巡るジェット・コースターだ。覚悟して読むべし」

 ロック界の頂点からどん底まで、幾度となく目まぐるしく駆け巡った波瀾万丈の日々を綿密に書き綴った回顧録となっている。ペリーはタイラーについて驚くほど率直に語りながら、固く結ばれながらも問題を抱えたふたりの関係を新たな視点で的確に捉えている。

 ジミー・ペイジ、アリス・クーパー、ベット・ミドラー、チャック・ベリー、ジョン・ベルーシ、アル・ヒルシュフェルドといったロック界の重鎮やその周囲の人々の知られざるエピソードについて語るとともに、映画「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」(彼らは劇中でピーター・フランプトンとビー・ジーズを殺す役を演じている)のエアロスミスの出演秘話など、信じられない出来事の舞台裏に我々を誘ってくれる。

 以下のペリー自身の言葉がすべてを語っている。

「孤独な男の生き様であり、バンドの軌跡をたどる物語だ。酒とドラッグから立ち直り、カルトに翻弄された日々もあった。ラヴ・ストーリー、サクセス・ストーリー、大失敗のストーリーでもある。復活を果たし、再び破滅したこと。そしてその破滅後の復活のストーリーがすべてここに書かれている」

■『ジョー・ペリー自伝~エアロスミスと俺の人生~
著:ジョー・ペリー 、デヴィッド・リッツ
監修:細川真平
翻訳:森幸子、前むつみ、渡部潮美、久保田祐子、木戸敦子
価格:3,000円(+税)
単行本:552ページ
発売日:2015年5月21日(木)
出版社:ヤマハミュージックメディア

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