マンガ好きが選んだ、「絶対に無理だろうけど…実写化してほしいマンガ」TOP5【マンガなんでもランキング】

マンガ

更新日:2015/5/22

 昨今のドラマや映画は、原作モノが多い。とりわけ、小説ではなくマンガを原作としたものは、その“トンデモ設定”をいかに実写化するのだろう…と話題になりがちだ。最近でいえば、『暗殺教室』『進撃の巨人』『テラフォーマーズ』などなど。

 そこで今回は、全国のマンガ好きを対象に、「絶対に無理だろうけど…でも実写化してほしいマンガ」についてのアンケートを実施してみた!

【調査対象:全国の40歳未満の男女186名 2015年5月実施】

advertisement

首位に君臨したのは、国民的海賊団

1位:『ONE PIECE』(尾田栄一郎/集英社)

 栄えある1位に輝いたのは、もはや説明不要な国民的マンガ、『ONE PIECE』。“海賊王”を目指す主人公・ルフィとその仲間たちが繰り広げる冒険は、随所で泣ける名場面が光る。その人気を裏付けるように、「ストーリーが良い」「大好きなので」といった、好意的な声が多数寄せられた。一方で、「実写化したらちゃちになるのが目に見えている」「イメージが崩れる」という辛辣なコメントも。“実写化してほしいけど、作品の魅力を損なうくらいならしないで!”という、原作ファンの深い愛情の表れか。また、「悪魔の実の力を実写化するのは難しいと思う」というように、本作の見所のひとつでもある、“悪魔の実”の能力についての意見も多数。確かに、体がゴムのように伸びるなんて、いかにもマンガ的演出は、一歩間違えれば失笑ものになりそう…。

ドラえもんはロボットにあって、ロボットにあらず

2位:『ドラえもん』(藤子・F・不二雄/小学館)

 こちらも老若男女に愛されている、国民的名作。22世紀からやってきたネコ型ロボットのドラえもんが、ドジでぐうたらなダメ人間・のび太を救うために奮闘するコメディだ。毎回登場する“ひみつ道具”に憧れた人も多いのでは?アンケートでもやはり、ひみつ道具に関する声が多く、「リアルなタケコプターが見てみたい」という、実写化に夢を持った人もいたが、なかには「ひみつ道具の再現は不可能だと思う」なんて手厳しい意見もあった。そもそも、あんなに人間のように動きまわるロボットの再現自体、不可能だろう。かといって、カクカクとぎこちなく可動するドラえもんって、正直ビミョー。金属的な質感を持ったドラえもんなんて、ドラえもんじゃない。

主人公のキャストで大モメ勃発か

2位:『銀魂』(空知英秋/集英社)

 同率で2位に登場したのは、意外な(?)作品。SFと時代劇をミックスさせた独特の世界を舞台にしたドタバタ系コメディで、根強い人気を誇っているマンガだ。異星人たちにより開国を強要された江戸の街、という他に類を見ないような舞台設定ではあるが、これくらいならば問題なく実写化できそう。とはいえ、ファンが気にしているのは、そこではなく、「誰が(主人公の)銀さんを演じるのか」。「人気過ぎるからファンの期待を裏切る」という声に代表されるように、本作のファンは、登場人物たちに強烈な思い入れがあるよう。万が一実写化されたら、「原作レ●プを許すな!」なんて炎上しそうで恐ろしい。また、「危険なできごとばかり起こるから無理だろう」と、冷静なツッコミもあり。

リアルなジョジョ立ちは、ぜひ見てみたいもの

3位:『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦/集英社)

 20年以上にも渡り連載されている長寿タイトルもランクイン。ときに哲学めいた複雑な会話やストーリーが展開され、理解不能と脱落する者も少なくないが、ハマってしまえばもう抜け出せない。それゆえに、「登場人物の雰囲気を出せる人がいない」と、ファンの想いは熱烈なものだ。バトルシーンのカギとなる、精神エネルギーを具現化した能力“スタンド”に関しても、「CGだとしょぼくなる」という声が寄せられている。ちなみに、本作を語る上で外せないのが、“ジョジョ立ち”と呼ばれる、登場人物たちの奇妙なポージング。イラストだからこそ許されているが、これが実写化されてしまったら、どんなにシリアスなシーンでも爆笑してしまう自信がある。

“男の理想”は、二次元のなかにしか存在しない

3位:『ニセコイ』(古味直志/集英社)

 近年稀に見るような王道を突き進むラブコメも同率で3位に。主人公・一条楽が親の言いつけにより、転校生の桐崎千棘と、「高校生活の3年間、恋人同士になる」ことがストーリーの主軸で、タイトル「ニセコイ」の所以でもある。「好きなラブコメだから実写化してほしい」「知的なお笑いと非現実的な設定は成功しそう」など、これまでのものと比べると好意的な意見が寄せられた。しかし、「ヒロイン役に当てはまる役者さんが決まらないだろう」と、“ヒロイン枠”については厳しい声があがっている。もはやこれは、ラブコメ実写化について避けては通れない論争か。まぁ結局、“男の理想”は二次元のなかでしか存在し得ないということだろう。

 そのほか、
『透明少年』
「ここまでの美少年を集められないと思う。実写化されたらガッカリしそう」
『スラムダンク』
「ファンも多いから期待が大きい分、キャストとかでイメージと違う、となりそう」

 など、基本的には「イメージと異なる可能性がある」ことを危惧している声が圧倒的。やはり、思い入れがあるマンガは、読み手のなかにすでにイメージが作られているってことかも。ドラマ・映画製作に携わる方々、ぜひマンガファンの思いの丈を汲み取ってくださーい!

文=前田レゴ