イヤミには“オウム返し”が効果的! カチンとくる言葉に賢く反撃する方法

暮らし

2015/5/27

 堺雅人演じるドラマ『リーガルハイ』の主人公・古美門研介は、どんなに相手が正論を言おうともお構いなし。ぐうの音も出ないほどヘリクツを並べ立て、相手を論破する。その頭の回転の速さに、見ているこちらは胸のすく思いだった。

 現実はそうはいかない。腹が立つことを言われても、頭は回転するどころか真っ白。何も言い返せず、苦笑いでその場を取り繕ってしまう。こんな悔しい思いをしている人は、きっと私だけではないはず。相手にバシッと言葉をぶつけて黙らせることができたら、どんなに気持ちがスカッとするだろう…。

 『賢く「言い返す」技術 人に強くなるコミュニケーション』(三笠書房)では、言われっぱなしで終わらせないための対処法を紹介する。著者は、言葉の暴力に打ちのめされて心身の不調を訴えるようになった人と日々接しているという、精神科医の片田珠美先生。先生に、今思い出しても腹が立つ“あの人”にどう切り返せばよかったのかを、ぜひ教えてもらいたい。

人の話を聞かない上司

 今でも忘れられないのが、社会人になったばかりの頃の30代男性上司。仕事の相談をしにいくと必ず怒りだす。自分の意見を言っても「そんなことしてどうなるの?」と馬鹿にされるだけで、とり合っちゃくれない。やたら食ってかかってくるので会話にならないのだ。結局私は「はい」を繰り返すだけ。どうして話をちゃんと聞いてくれないのかと、いつも腸が煮えくり返る思いだった。

 片田先生によると、こんな相手に効くのは「ずいぶん興奮していらっしゃいますね」「落ち着いてください」などという言葉。

 攻撃的な人にはいくつかのタイプがあるという。そしてこの上司は、周囲の人間に対して命令するような高圧的な口調で話す「王様」タイプ。自分に自信がないので、ちょっと自分とは違う意見を言われると、能力や人格まで否定されたように感じて過剰反応してしまう。だから、そんな自信のなさが伝わっていることをほのめかし、クールダウンに持ち込むといいらしい。

 もし、相手が早口でまくし立てるようなら、「今、ちょっと早口でおっしゃったので、もう一度ゆっくり言っていただけませんか」と切り返すのもアリとか。

イヤミな友人

 大学受験時、何かというと突っかかる友達がいた。ちょっとした冗談を言っても、「ヒマ人ね」「そんなことも知らないの?」と、鋭い刃となって返ってくる。私はすっかり辟易していた。

 こんなイヤミな言葉には、“オウム返し”が効くそう。「ヒマ人ってどういう意味?」「そんなことってどんなこと?」と言い返すのだ。

 この友人は「羨望」タイプ。言葉の裏には相手を妬む気持ちが潜んでいるそう。そんな気持ちから発した言葉にあまり中身はないので、返答に窮するのだとか。確かに、この友人と私は志望大学が同じで成績が近かった。だからライバル視されていたのかもしれない。私の能天気な様子が疎ましく思われたのだろう。実際には、小心者の私はそんなに余裕があったわけではないのだが…。

 「攻撃する人ほど、恐れ、不安を抱いており、弱い面がある。だからこそ攻撃をせずにはいられない――これは必ず知っておいていただきたいことだ」と片田先生はいう。そんな彼らの心理を分析すると、その裏をかいて反撃に打って出ることができるようだ。

彼らは実はとてもかわいそうな人たち。そう考えれば溜飲も下がって、むしろ憐みをもって接してあげることができるかもしれない。その余裕の態度が一番の反撃になるかも?

文=林らいみ