オンナもこっそり濡れる“電子”官能小説特集 (前編)

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2011/11/14

女だらけのセキララ官能小説座談会 ~活字に濡れる女たち~

あなたは「官能小説」を読んだことがありますか? 今、電子書籍の市場で官能小説のジャンルがじわじわと売上を伸ばしています。今年の調査ではイギリスで女性向け官能小説の電子版の売上が、印刷本を大幅に上回ったことが話題になりました。そこで今回の特集では、女性の目線から見た「官能小説」の世界をリサーチ。官能小説初体験の女子から、年間200冊以上を読破するマニアのおねえさんまで、20~30代の女性4人によるセキララ座談会で、女子と官能小説の関係を探ってみました。

官能小説を読んだら“喪女”の私も彼氏が欲しくなりました

――まずは、皆さんが官能小説を読むようになったきっかけを教えてください。

いしい: 私は仕事柄ですね。官能小説の表紙のイラストを手がけることが多いので、自然といろいろ読むようになりました。

渋谷: 私も女性誌で官能小説レビューを連載したのがきっかけ。プライベートではその前から読んではいたんですけど、好きになれる1冊が3年に一度くらいあればいいかな、くらいの感じで。ただ、個人的にはAVよりも小説のほうがグッときます。

mimi: 私は昼間は堅い会社を経営してますけど、裏ではSMの女王様をやったり、エロいオフ会を開いたり、いろいろしています。官能小説を初めて読んだのは小4のときかな。父の本棚にガーッて並んでるフランス書院(※注1)の文庫を盗み読みながら「わ、こんなことされてるー!!」って興奮してた(笑)。

 


 
犬山: 私は超ビギナーです。一度だけ新幹線のお供に買ったことがあるんですけど、「へー、こんな感じなんだ」って好奇心が満たされてそれっきり。あと私、“喪女”(もじょ)(※注2)なんですね。だから「彼氏もいないのにエッチな気持ちになったとてどうしようもない!」という恐怖で今まで読めなかったんですよ。でも今回、課題図書ということで何冊か読んでみたら、意外なことに「彼氏ほしいな~」って前向きな気持ちになれましたね。

――そもそも官能小説にはどんなジャンルがあるのでしょう?

渋谷: それはもう、ひと言じゃいえないくらいいろいろですよ。女性がSッ気があるもの、Mッ気があるもの、恋愛系、SM系、放置プレイ系…。

いしい: オフィス系とか、シチュエーションもさまざまですよね。あとは1対1じゃないプレイのほうが多いかも。

犬山: そういえば今回読んだ中にも、主人公の男に未亡人とその娘が奉仕して…なんて展開がありました。複数プレイって結構多いんですね。

mimi: 私はもともとSMの女王様なので、放置プレイ系が読んでて楽しい。M男が放置されている間、どんなことを考えているのか想像するのが女王様の快楽だから。そういう放置プレイ系の官能小説を読むと「やっぱそうでしょ!?」ってすごく共感できる(笑)。

※注1: 官能小説を専門に扱う老舗にして最大手の出版社
※注2: 「モテない女」を表す2ちゃんねる用語

いしいのりえ
女性の美しさや柔らかさをイメージさせる、物語性を重視した女性を中心に描くイラストレーター。石田衣良、新堂冬樹氏などの装幀の他、団鬼六、館淳一氏などの著名官能小説作家の装幀も数多く手掛けている。執筆活動として「サイゾーウーマン」では官能小説レビューの執筆、文芸誌「悦」(無双舎)では装幀イラストの他にもエッセイを連載中。

『花祀り』
花房観音/無双舎
「最初は何も知らなかった主人公が、さまざまな男と交わることによってどんどん強く美しくなっていく。その成長のさまは女性ならきっと共感できるはず。中でも本編のスピンオフ短編『花散らし』がとにかくエロい! 第1回団鬼六賞大賞を獲った気鋭の新進作家です」装幀はいしいさんが手がけている。