旅に出れば人生が変わる!? 極めてゆる~い旅のコミックエッセイ誕生

コミックエッセイ

公開日:2015/6/3

  • 『旅したからって、何が変わるわけでもないけどね…。』

 旅はいい。とくにまだ訪れたことのない土地は、自分をひと回りもふた回りも成長させてくれる気がする。旅に出れば何かが変わる! そんな思いを抱く方も多いだろう。

 2014年9月に『地球の歩き方』(ダイヤモンド・ビッグ社)が開催したのが、人気漫画『ダーリンは外国人』(KADOKAWA)の著者・小栗左多里氏を選考委員に迎えて行われた「第1回『地球の歩き方』今、こんな旅がしてみたい!コミックエッセイ大賞」。

 そこで優秀賞に輝いたのが、河村三太夫氏の渾身のデビュー作ながら、極めてゆる~い感じのコミックエッセイ『旅したからって、何が変わるわけでもないけどね…。 旅するハナグマ 世界なんとなく旅行記』(ダイヤモンド・ビッグ社)だ。

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  • 『旅したからって、何が変わるわけでもないけどね…。』

    カンボジア

  • 『旅したからって、何が変わるわけでもないけどね…。』

    ミャンマー

 海外に行けば何かが変わるのでは… という淡い期待をタイトルからバッサリと切り捨ててくれた本書は、世界を旅した河村三太夫氏が、南米に生息するアカハナグマに姿を変えて、旅の中で考えたことをオリジナリティー溢れる視点で描いたコミックエッセイ。大きな事件は起きないが、どこか共感し笑ってしまうエピソードや、国は違えども「人間ってこうだよな」という日常の営みをコミカルに表現している。

 とにかくゆるいけれど、旅に出たことのある人なら誰もが感じたことのある“旅先の空気”が色濃く漂う、旅心のツボを突いてくる一冊だ。まだ旅をしたことがない人も、読み終えて本を閉じると“なんとなく”旅に出たくなって、そわそわし始めることだろう。

 本書では、日本を発ってトルコのイスタンブールにたどり着くまでのストーリーを収録。河村氏の“主観100パーセント”で描かれた地図や、「ちょっとひと休みコラム」も満載となっている。

  • 『旅したからって、何が変わるわけでもないけどね…。』

    ネパール

  • 『旅したからって、何が変わるわけでもないけどね…。』

    ちょっとひと休みコラム

●こんな国を旅します
シンガポール → マレーシア → インドネシア → タイ → カンボジア → ベトナム → ラオス → 中国 → ミャンマー → インド → ネパール → パキスタン → イラン → トルコ

●コラム
・人と動物との距離
・旅のごはん
・安宿のロビー、旅先で受ける親切
・旅の戦利品(おみやげ)など

■『旅したからって、何が変わるわけでもないけどね…。 旅するハナグマ 世界なんとなく旅行記
著者:河村三太夫
定価:1,200円(+税)
発売:2015年5月29日(金)
仕様:A5判/144ページ/オールカラー
出版社:ダイヤモンド・ビッグ社
⇒『地球の歩き方』公式サイト

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