「タカオユキ」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2015/7/9

タカオユキ

これからの活躍が期待される声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのミニグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第65回となる今回は、声優として「山田くんと7人の魔女」の猿島マリア役を演じるほか、みみめめMIMIとして音楽活動中のタカオユキさんです。

――「山田くんと7人の魔女」、猿島マリアの初登場回はストーリーが深くて見応えがありました! マリアについて、あらためてキャラ紹介をお願いします。

タカオ:マリアは7人の魔女のうちのひとりで、アメリカからの帰国子女で……あ、アメリカというのは最初の設定資料にはなかったんですけど、英語のセリフがあるので、もしかしたらどこかの国のイントネーションがあるかな〜と。

それで、アフレコにいらしていた原作の吉河(美希)先生に「出身地はどこですか?」と聞いたら「アメリカ」とおっしゃっていたんです。帰国子女ということもあって、魔女のなかでも、キスのしかたがいちばん大人っぽいんですよ。

――エンディングテーマは、「みみめめMIMI」として作詞作曲と歌を担当されていますね。「CANDY MAGIC」に込められた想いは?

タカオ:タイトルに入っているCANDYは飴玉のことで、飴玉って、口に入れたときに初めて味がわかりますよね。でも、味わっているうちに溶けてなくなってしまう感じが“時間の儚さ”に似ているなと。時間が限られているからこそ一生懸命になれたり、喜べたり悲しめたりすると思うんです。

「山田くんと7人の魔女」のキャラクターたちも、3年間という限られた高校時代のなかで、誰かに想いを届けたりして、みんなが青春の時間を過ごしている。限られているからこそキラキラした青春があると感じています。

――歌詞のなかで、とくに気に入っている箇所はありますか?

タカオ:飴を食べて、包み紙に「すき」って書いて、またキュッと包んでポケットに入れるという部分です。作詞前に原作などを読んでいたので、白石うらら(CV:早見沙織)ちゃんだったら、きっとこういうことをするんじゃないかな〜と。片思いをしている人は、ぜひ試してほしい「恋のおまじない」です(笑)。

――耳なじみのよいメロディも印象的ですが、どのように曲づくりを?

タカオ:最初はデモ曲として別の歌詞がついていたんですけど、今回のお話をいただいてから歌詞を書き直しました。私自身も飴をなめて(笑)、甘酸っぱい、せつない気持ちになりながら。

――この甘酸っぱい歌詞には実体験も混じっている? それとも妄想?

タカオ:高校生のときのことを思い出しながら書きました。私の場合は女子校だったので、恋愛ではないんですけど。友だちといろいろあったときって授業どころじゃなくて。朝9時のチャイムが鳴っても教室に行きたくなくて、図書館のウラの誰にもみつからない場所に行ったりして……。今では「そんなこと?」って思えることでも、そのときの自分にはとてもつらいことで。でも、こうして時間を経てから思い出すとまたキュンとして。青春ってそういうものかなって思います。

――お話を聞いただけでもキュンとします…。

タカオ:大人になってからも、むしろ悩みって尽きませんよね。私は、今でも青春のさなかにいるような気がしています。時間が経てば、今の自分のことも青春だと思い返せるときがくるんじゃないかと。「CANDY MAGIC」は、今の自分に重ねあわせてもいいし、過去を振り返りながら聞いてもらっても嬉しい青春ソングです。

――歌詞のなかに、▷○◁という“飴”のマークが入っているんですよね。ミュージッククリップや、ライブ名や、最近はみみめめMIMIさんのTwitterにも登場するマークで。

タカオ:飴玉を意識したマークなんですけど、カラオケでちゃんと表示されるのかな〜って今からドキドキしてます(笑)。みみめめMIMIの最近のブームは飴なので、いろんなところでやたら使っていて。私のケータイでは、「飴」って打つと、このマークが出てくるように設定してあります(笑)。

【次のページ】100本くらいオーディションを受けました。