マンガ好きが選んだ「近い将来、製品化されそうな『ドラえもん』のひみつ道具」TOP5【マンガなんでもランキング】

マンガ

公開日:2015/6/6

 誰もが一度は「本当にあればいいのにな~」と思ったことがあるであろう『ドラえもん』の“ひみつ道具”。空を飛んだり、過去や未来へ移動したり、体の大きさを自由自在に変えたり。本当にそんなことができたらいいのになぁ~…って、科学技術の発展が目覚ましい昨今、それらはもう、ただの“夢”ではないのかも!?
 ということで今回は、全国のマンガ好きを対象に、「近い将来、製品化されそうな『ドラえもん』のひみつ道具」についてのアンケートを実施してみた!
【調査対象:全国の40歳未満の男女186名 2015年5月実施】

1位:タケコプター

ドラえもん プラス』6巻 (藤子・F・不二雄/小学館)

 圧倒的な支持を受けて1位に輝いたのは、“タケコプター”。頭にくっつけるだけで空を飛び回れるという、まさに夢とロマンの結晶だ。注目すべきは、その理由。「ドローンを改良すればどうにか」「ドローンがあるくらいだから」「ドローンまで小型化されているから、いけそう」など、最近の“ドローン騒動”をきっかけに、その実現化を夢見る人が多いよう。確かに、あそこまで高性能な小型飛行機が登場したのだから、タケコプターまではあと一歩、という気もする。ただし、製品化の暁には、厳重な法規制をしなければ、“タケコプター騒動”が巻き起こりそうな予感。また、「頭だけで支えるのは不可能だが、プロペラのついた椅子のような形態なら可能だと思う」なんて、現実を見据えた冷静な意見もあり。

advertisement

2位:どこでもドア

ドラえもんのひみつ道具使い方辞典』2巻 (藤子・F・不二雄/小学館)

 片開きのドアを模したひみつ道具が、2位にランクイン。目的地を指定してドアを開けば、瞬時に移動できる利便性が高く評価されたようだ。アンケートでは、「欲しいから」「誰もが欲しいと考えていそう」と、純粋に“使ってみたい”と思う人たちの声が多く寄せられた。なかには、「幼い頃に、大人になったらあるもんだと思っていた」なんて意見も。これさえあれば、通勤・通学ラッシュ問題も一気に解決されるだろう。まさに、時間に追われている人が多い現代ゆえの結果かもしれない。けれど、のび太のように、“好きなコのお風呂場”へ移動してしまったら、一発でお縄になること間違いなし。タケコプター以上に、犯罪に利用されそうなひみつ道具である。

3位:ほんやくコンニャク

ドラえもん』12巻 (藤子・F・不二雄/小学館)

 3位に登場したのは、“ほんやくコンニャク”。食べるだけであらゆる言語を理解し、話せるようになるスグレモノだ。今回のランキングでは、このひみつ道具に関する意見が一番現実的。「スマホ上でもある程度のリアルタイム翻訳ができるようになったので」「食べるんじゃなくて装着することで翻訳できるものくらいならできそう」など、“コンニャク”ではなく、“小型端末化”を前提とした意見が多かった。とはいえ、ぜひとも“コンニャク”で製品化をお願いしたいところ。ちなみに、作中では“お味噌味”や“青のり風味”など、複数の味のバリエーションもある模様。スーパーに並んでいる姿を想像すると、なんとも言えない気持ちになる。

4位:アンキパン

ドラえもん』2巻 (藤子・F・不二雄/小学館)

 3位に続いて、食品系のひみつ道具がランクインした。こちらはスライスされた食パン型のアイテム。ノートや教科書に押しつけて書かれた内容を転写させ、それを食せば、記載事項を確実に暗記できるというもの。食べれば食べた分だけ暗記できるとあって、学生にはありがたいであろう。アンケートでも、「受験生によさそう」という声があがっている。また、一歩踏み込んで、「記憶のサプリメントなどもあるから」「人間の能力を補佐するものは作りやすそう」という意見もあった。しかし作中では、食べたアンキパンが消化・排便されてしまうと、覚えた内容も一緒に流れてしまうというデメリットも。現実的な使いドコロとしては、テスト前日の一夜漬けが適切だろうか。

4位:スモールライト

ドラえもん』5巻 (藤子・F・不二雄/小学館)

 “アンキパン”と同率で4位に並んだのは、物体を縮小する光を発生させる“スモールライト”。タケコプターやどこでもドアほどではないにせよ、作中での使用頻度は高い、人気のひみつ道具だ。「実現しやすそうだから」「技術的に可能に思えてきた」という声があがっていたものの、これまでのものと比べるとおよそ非現実的感が漂う。しかしながら、“家具の隙間に落ちてしまったものを拾う”“旅行時の大きな荷物をコンパクトにする”など、日常生活での利便性はバツグンではないだろうか。ちなみに、こちらとは対照的に、物体を大きくする“ビッグライト”については1票のみ。やはり狭い日本、なんだってコンパクトにできる方が便利ということか。

そのほか、
“空気砲”
「いまの技術力なら、がんばればできるんじゃないかな?」
“空気ピストル”
「米軍あたりで、もう実用化していそう」
など、軍事兵器的なひみつ道具にかんする声も多く寄せられていた。
また、
“ドラえもん”
「人工知能もよくできているから」
と、ドラえもん自体の製品化を望む意見も。

 夢が広がる、ひみつ道具の実現化。とはいえ、もしも現実のものとなったとしても、悪用するのは厳禁。ドラえもんを泣かせないよう、清く正しい心を持って使いましょう!

文=前田レゴ