人気作家11名が谷崎文学にオマージュを込めたマンガ化企画「マンガアンソロジー 谷崎万華鏡」

マンガ・アニメ

2015/6/11

  • 谷崎万華鏡

    中央公論新社/(C)CHUOKORON-SHINSHA.INC.

 耽美的な『刺青』『麒麟』などの作品で、自然主義が隆盛を極めていた明治時代の文壇に大きな衝撃を与えた作家・谷崎潤一郎。『痴人の愛』『春琴抄』『細雪』など、完璧に構築された物語は、日本だけでなく世界中の人々を魅了してきた。79歳で世を去るまで、独自の文学を展開し続けた日本を代表する作家である。

 2015年は、谷崎潤一郎没後50年という節目の年。谷崎の豊かな文学世界を網羅した決定版『谷崎潤一郎全集』(中央公論新社)の刊行、神奈川近代文学館展示室では「谷崎潤一郎展」が開催されるなど盛り上がりを見せている。

 さらに、節目の年を祝うべく人気漫画家11名が集い、「マンガアンソロジー 谷崎万華鏡」が開始された。「谷崎万華鏡」とは、2015年5月から毎月1名の作家が、谷崎文学の世界観をその作家ならではの視点と筆致でマンガ化していく企画だ。

■「マンガアンソロジー 谷崎万華鏡」参加作家
榎本俊二/今日マチ子/久世番子/近藤聡乃/しりあがり寿/高野文子/中村明日美子/西村ツチカ/古屋兎丸/山口晃/山田参助(敬称略・名前順)

 第1回として公開されたのは久世番子氏の「谷崎ガールズ」。軽快なタッチで、3人もの妻をもった谷崎の女性観について描いている。第2回は、近藤聡乃氏の「夢の浮橋」。血の繋がりのない母と息子の物語に新たなインスピレーションを吹きこんだ作品となっている。

 「谷崎万華鏡」は谷崎潤一郎ファン、参加している作家のファン、今まで谷崎作品に触れてこなかった人も楽しめる素晴らしい企画となっている。各作家による文豪・谷崎潤一郎へのオマージュ作品を是非覗いてみてほしい。
⇒中央公論新社「マンガアンソロジー 谷崎万華鏡」公式サイト

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