あのちくわカレーやアジフライを再現! 映画『海街diary』の美味しいものが詰まったレシピ本!【作ってみた】

映画

2015/6/20

 2015年6月13日(土)から全国ロードショーとなった映画『海街diary』。この作品は、月刊『flowers』(小学館)で連載中の人気コミックが原作となっている。

 この物語は、香田家の三姉妹、そして三姉妹の異母妹である主人公・浅野すずの父親が亡くなったことから始まる。葬式に参列した際、初めて対面した三姉妹とすず。すずは母親も亡くしており、居場所がなくなってしまった。そんなすずを見た三姉妹の長女・幸が「うちに来ない?」とすずを誘う。こうして、三姉妹+すずの四姉妹としての生活がスタートする。
だがすずは、他人の家庭を壊して結婚を果たした母親、そしてその娘である自分のことを許せないでいた。しかし、鎌倉の街や住人、そして何より新しい家族の温かさに、少しずつ心を開き、変わっていく。

 そんな『海街diary』の舞台となっている海街には、美味しい食べ物がたくさんあり、作中でも様々な料理が登場する。これはぜひとも食べてみたいっ! 食べるしかないっ! そこで見つけたのが、小学館から出版されている『すずちゃんの海街レシピ』(吉田秋生:監修、由木デザイン:編)。この本には、香田家で出てくる食事や、舞台となっている鎌倉の、作中に登場する名店のメニューなど、本作に登場するあらゆる「美味しいもの」が詰まっている。さっそく、映画に出てきた料理の中から特に気になった3品を、このレシピ本を元に再現してみた。

まずは、「千佳ちゃんのちくわカレー」(P.18)

 母親の記憶がほとんどない三女・千佳にとってのカレーは、おばあちゃんが作ってくれていたちくわカレー。映画の中でも、千佳がちくわカレーを作ってすずに振舞っていた。具材は、にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、豚肉、そしてちくわ。本書によると、千佳の作るちくわカレーには、隠し味にりんごやヨーグルトが入っているそうだ。まろやかな辛さに安心する、素朴な味。

続いて、海猫食堂の「アジフライ」(P.40)

 作中で度々登場する、「海猫食堂」のアジフライ。街の人たちに愛されているこの食堂は、三姉妹が幼いころからずっと慣れ親しんできた場所。作り方の詳細は特に書かれていないので、開いたアジに塩コショウをふって衣をつけて揚げるという、オーソドックスなアジフライにしてみた。サクサクの衣とふわっとしたアジの食感がたまらない。

そして、山猫亭の「しらすトースト」(P.50)

 「海猫食堂」と同じく、作中に登場する「山猫亭」。そこのオーナーが考案したこのしらすトーストは、元々はオーナーが昼ご飯として自分用に作っていたもの。お客さんが目をつけたことがきっかけで、お店のメニューになった。作り方は、バターを塗ったパンにしらすを乗せてオーブントースターで焼き、刻みのりを散らすだけ。トーストしたパンとバターの風味、ちりめんじゃこの相性が抜群! 実はこのトースト、すずの父親もよく作っていたそうで、すずの思い出の味でもある。

 この『すずちゃんの海街レシピ』には、他にもすずが引っ越してきた時に食べていた「ざるそば」、すずも手伝った釜揚げしらすを使った「しらす丼」、幸の好物の「豆アジの南蛮漬け」など、映画を観ると絶対に食べたくなる料理が全て掲載されている。

 ちなみに、映画を観てから読むのもいいが、映画前に読んでおくと、鑑賞中にガイドとしても役立ってくれそうだ。映画の後は再現した料理を食べて、三姉妹やすず、海街の人たちに思いを馳せてみると、この作品をより楽しめるだろう。

文=月乃雫