ゆるかわ海洋ワールドにハマる人続出!?Twitterで話題の”サメーズ”が書籍化
更新日:2015/7/3
あの恐ろしいサメが題材なんてどんなマンガなんだろう…と思っていたが、表紙を見た途端に一瞬で心を掴まれてしまった。サメがアザラシを食べている表紙。現実だったらものすごく残酷なシーンなのに、そんな残酷さは一切伝わってこない。やはりこのゆるキャラ的なかわいさのおかげだろうか…。
Twitterで話題となり、LINEスタンプやグッズまで販売されている“サメーズ”。主な登場キャラクターは、シュモク、ジンベエ、イタチ、ホオジロなどのサメと、そんなサメーズたちの“ともだち兼エサ”(!)のアザラシ。『サメーズ』(リブレ出版)は、著者のアリムラモハさんがTwitterに投稿してきたものに加え、描き下ろしも収録した1冊である。
そもそもなぜ手足があるの!? という単純な疑問を抱くだろう。それにアリムラさんは冒頭で答えてくれる。「サメなのになぜ手足があるのか、なぜアザラシは彼らと一緒にいるのか、深いことは考えずにお楽しみください。私にもわかりません。」…なるほど(!)考えすぎてはいけないのか。むしろ手足があるおかげで、「座る」「走る」「寝っ転がる」などというありえない姿と何気ないしぐさが、なぜだかたまらなくかわいいのだ。
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クッション代わりにもなってしまうアザラシ。
でもやっぱり結局は仲良し(?)
1コマや4コマで、海の世界をゆるーく描いている本書。マンガだけでなく、海の生物についてのプチ雑学をアザラシが教えてくれるのも楽しめるポイント。思わずへぇーと感心してしまうものから、クスッと笑ってしまうものなど様々である。
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さかなクンの帽子でお馴染みのハコフグ。
フグなのにふくらまないわけとは…?
子どものように無邪気に遊ぶサメーズたち。サメーズたちからどんな扱いをされても表情を変えずに一緒に過ごすアザラシ。そんなゆるくてシュールな世界観は読めば読むほどクセになってしまう。弱肉強食である本来の世界はいったん忘れて、ぜひ一度この愛くるしい仲間たちの世界を覗いてみてほしい。サメが好きな人も、サメが苦手である人も、癒されること間違いない。
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パンケーキだけでは物足りないサメーズ。
その組み合わせは美味しいのかは謎…。
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人間には絶対に分からないクイズだが…
サメーズには簡単すぎる?
文=くぼみゆき