シャープさん&タニタくん、twitter上で人気の2大公式アカウントが、なんとマンガ化される事態に

マンガ

更新日:2015/7/3

『シャープさんとタニタくん@』(仁茂田あい)
pixivコミック公式サイトより

 twitter上に存在する、さまざまな企業の公式アカウント。それらは基本、企業広報として“真面目なツイート”に専念している。しかし、なかには半分ふざけているのかと思わんばかりに、ユル~いツイートばかりを投稿するアカウントもある。その代表格が、「シャープ」と「タニタ」の公式アカウントだ。彼ら(?)のツイートは、およそ企業のそれとは思えないものばかりで、そのユルさからtwitter住民を夢中にさせている。

 最近の不真面目さ極まる(言い過ぎ?)ツイートを拾ってみると…

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■シャープのユルいつぶやき

https://twitter.com/SHARP_JP/status/616090703957876736
“(´-`).。oO(佐鳥賢さん、お誕生日おめでとうございます)”

https://twitter.com/SHARP_JP/status/616081429856825344
“(´-`).。oO(夏目貴志さん、お誕生日おめでとうございます)”

 誰かの誕生日をお祝いしていると思いきや、なんと、マンガの登場人物に対するもの! そもそも企業公式アカウントが、誕生日を祝うツイートをしていること自体珍しいが、その相手がマンガのキャラだなんて。読んだ瞬間、脱力してしまった。

■タニタのユルいつぶやき

https://twitter.com/TANITAofficial/status/616015581934809088
 “オッス!オラタニタ公式!!今日の読売新聞、しっかり見てくれよな!!”

 まさかの“悟空口調”。『ドラゴンボール』とのコラボ広告をアピールするためのつぶやきだったようだが、それにしてもふざけ過ぎではないだろうか…。しかし、案の定反響もあったようなので、これも有効な広報戦略といえるのかもしれない。そう考えると、タニタは非常に戦略家である。

 そんな彼らの人気ぶりは留まることを知らない。ついには、シャープ、タニタそれぞれの公式アカウントの「中の人」を主人公に据えたマンガが連載される事態にまで発展した。それが、pixivコミック内「クロフネZERO」でスタートした『シャープさんとタニタくん@』(仁茂田あい)だ。本作は、彼らのユルいつぶやきをもとにした、脱力系妄想マンガ。「中の人」がどのようにつぶやいているのか、ツイートのネタを探しているのかを描いている。

 シャープさんが仕事と称して上述の“誕生日ツイート”を繰り返したり、“twitter大喜利”に興じたりする姿は、非常にユーモラス。そのたびに上司から「仕事しているのか」とツッコまれているのだが、上司の気持ちもわからなくはない…。

 ちなみに、「シャープさん」は、愛され系ゆるふわ男子として、「タニタくん」はちょっと知的なメガネ男子として描かれているため、一部の女子からは非常に喜ばれそうな気配も濃厚だ。実際に、2人はtwitter上で頻繁に交流しており、タニタの「タニタとコラボしてくれるところないかな…ツイッターでですけど」というつぶやきに対し、シャープが「あの…お友だちからでよければ…よろしくお願いしたい…です…ツイッターで」と返すなど、もはやなにを狙っているのかわからない状態。そんな2人の愉快な日常と交流が、今後どのように描かれていくのか、気になって気になって仕方がない作品だ。

 企業アカウントの域を超えた彼らの人気ぶり。マンガ化されるにあたって、その暴走ぶりがますますヒートアップするのでは…と若干不安もあるが、マンガのためにも、もっとふざけまくっていただきたい。2人の上司の心労は計り知れないかもしれないが。

文=前田レゴ