夏、到来! アイスクリームが食べたくなる本 ベスト10

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/19

 ジメッと暑い日本の夏に、ひんやりとしたアイスクリームを食べて涼む。なんとも至福の時だが、さらにアイスクリームを楽しむ方法があった! ここでは、コンビニアイス評論家・アイスマン福留さんに、この季節にぴったりの「アイスクリーム本」10冊をランキングにして紹介してもらった。

1位『アイスクリームの歴史物語

ローラ・ワイス:著 竹田 円:訳 原書房 2000円(税別)

 アイスクリームがぜいたく品だった時代から、現在のように大量消費されるにいたるまでの歴史や、世界的メーカーの創成期の様子などを紹介。図版も豊富で、巻末にはレシピ集も。

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2位『つくってあそぼう[6]アイスクリームの絵本』(全15巻)

宮地寛仁:編 石井聖岳:絵 農山漁村文化協会 1800円(税別)

 アイスクリームに関する基礎知識が簡潔にまとめられた絵本。中盤からはアイスクリームの作り方が紹介され、実用書としても役に立つ。内容が濃く、大人にも読みごたえあり。

3位『変革のアイスクリーム「V字回復」を生んだ13社のブランドストーリーに学ぶ

新井範子 ダイヤモンド社 1750円(税別)

 2003年以降V字回復を果たしたアイスクリーム業界の、舞台裏を探ったマーケティング本。アイスクリームメーカー13社の、商品開発秘話やブランディング戦略に迫る。

4位『東京パフェ学

斧屋 文化出版局 1400円(税別)

 アイスクリームと縁深いパフェを徹底考察。ランキングの選者・アイスマン福留さんは「著者さんの“パフェはエンターテインメントだ”という視点に感銘を受けました」と語る。

5位『新装版 ゆかいな ゆかいな おはなし 王さまのアイスクリーム』 

フランセス・ステリット:文 光吉夏弥:訳 土方重巳:絵 大日本図書 1200円(税別)

 小学校低学年向け「ゆかいな ゆかいな おはなし」シリーズの一冊。アイスクリームがなかった時代に、ある王様が“冷たいクリーム”を食べたがり……。何度も読みたくなる物語。

6位『アイスクリームの本 ミニ博物館

森永乳業『アイスクリームの本』編集委員会:編 東洋経済新報社 980円(税別)

 アイスクリームに関するディープな四方山話を収載した一冊。現在は入手困難ながら、アイスマン福留さんは「アイスクリーム道を究めようとする人に読んでほしい」とコメント。

7位『言える化 「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密

遠藤 功 潮出版社 1400円(税別)

 一年でガリガリ君を4億3000万本売り上げた赤城乳業の、躍進の秘密を探るビジネス書。ガリガリ君の誕生秘話や、社内で徹底されている「言える化」のメリットが語られる。

8位『宮澤賢治詩集 永訣の朝

宮澤賢治:著 作宮 隆:画 北川幸比古:責任編集 岩崎書店 1500円(税別)

 宮澤賢治の詩『永訣の朝』の「兜率の天の食」という文言は、当初「天上のアイスクリーム」と記されていたそう。福留さんは「アイスが尊かったことを感じてほしい」と語る。

9位『めしばな刑事 タチバナ[アイス捜査網]4

坂戸佐兵衛:原作 旅井とり:作画 トクマC 552円(税別)

 商品名やメーカー名が実名で登場するグルメマンガ。4巻にはアイスクリームが題材の「アイス捜査網」が収載され、国内のアイスクリーム事情を物語を通じて知ることができる。

10位『日本懐かしアイス大全

アイスマン福留 タツミムック 1200円(税別)

 懐かしのアイスクリームを、豊富な図版とともに紹介するアイスマン福留さんの著書。周辺情報やメーカー側のコメントなども掲載されるバイブル的な一冊。

取材・文(ランキング部分)=澤井 一/ダ・ヴィンチ8月号 「その道のプロに聞く! ダ・ヴィンチなんでもランキング」