【出演者コメントあり】 声優14名がひな壇に座ってパーソナルトーク?!「こえずか」 【昼の部】密着レポート!

アニメ

公開日:2015/7/22

こえずか

2013年6月にスタートしたダ・ヴィンチニュース「アニメ部」による人気コーナー「声優図鑑」が、ついに「こえずか」というイベントとなり、7月5日、浜離宮朝日ホール 小ホールにて開催された。

「声優図鑑」とは——。声優好きを名乗る人であれば、1度はチェックしたことがあるはず! これまでに70人を越える声優に取材し、クオリティの高いロケ写真と、仕事からプライベートまで多岐に渡るロングインタビューを紹介してきた。

“最近気になる声優が多すぎて、誰を推していいのやら…”という人たちのナビゲート的記事になっているとか、いないとか。最近は新人声優のみならず、数々の注目作に出演する声優もピックアップ! スタート当時の「新人声優図鑑」から「声優図鑑」とタイトルを改め、これから更なるグレードアップが期待されている。

なお、「こえずか」は、「声優図鑑」と連動して、これからもドラマCDやグッズ制作などの展開が予定されている。今回はその「こえずか」プロジェクト第一弾となるイベントに密着! 昼の部、夜の部と2回にわけて詳細までレポートするので、じっくりと楽しんでいただきたい。

お仕事もプライベートも!声優たちの個性が全開

「こえずか」はこれまでにはなかった唯一無二のイベント。ではどんな魅力があるのか、最初に触れておきたいと思う。

第一に、声優の「お仕事の顔」だけでなく「オフの顔」もクローズアップしている点。かつて、声優のパーソナルな本音がこんなに語られたイベントはあっただろうか!?

第二に、出演者の多さ。各回総勢14名の声優が登場。これまでに多くの声優イベントを取材している筆者も、14人もの声優が「ひな壇」に並んでトークするのを目にしたことは一度もない。

第三に、MCにお笑い芸人が起用されたこと。トークで声優のオイシイ話を引き出せるかどうかはMCの腕次第と言ってもいい。我らの代表として、ツボを押さえたツッコミができる存在は不可欠なのである。


では、あらためて昼の部の出演者を紹介しよう。

愛美、井澤美香子、遠藤ゆりか、小見川千明、山本希望、清都ありさ、冨岡美沙子、福原綾香、山口立花子、山村響、優木かな、渡部優衣、沢城千春、山谷祥生

見ての通り、豪華なラインナップ! ひな壇のように並べられたイスに座り、自由に発言していくスタイルだ。

ステージには、トップバッターの沢城が「こんにちは~っ!」と元気のよい挨拶とともに登場。つづいて、次の人の他己紹介を行いながらメンバーが1人ずつ登壇した。

「こえずか!! 本音リサーチ!」は、事前に集めたアンケートで気になった答えをくわしく聞いていくというもの。「演じてみたいキャラクターは?」という問いに、「呪文を唱えて変身したり、魔法を使う役」と答えていたのは冨岡。「○▲×パステルレインボー♪ 私のこと、みんなかわいいと思え~っ!」と実際に魔法を唱え、客席から熱い歓声を浴びていた。


一方、「最高だった旅先は?」という問いに「ほったらかし温泉」と答え、さらに小見川から「再現してほしいの!」と要求された清都は、服を脱いで湯に入る“エア温泉”を披露していた。その間、小見川が両手で温泉の水面を表現する様子を向がフォロー。

温泉ネタに絡めて、「この前、山本さんと一緒に露天風呂に入りました!」と発言したのは優木。それを聞いた福原は、「え~っ! 同じ事務所なのに誘われなかった…」とすこし寂しそうな表情。だが、山本が仕事で出かけたことを告げると、「あ~なるほどね」と納得した様子で山本とアイコンタクトをし、ウンウンとうなずく。


つづいて、「今までめっちゃこわかった人」というお題で挙がったのは、福原の「メガネの恐怖」という回答。これに対して「きっと、メガネをかけてアピールする“イケメンの恐怖”ってことじゃない?」と想像したのは渡部。苦手だというイケメンについて「人生イージーモードって感じ~」と渡部が表現すると、「僕は生まれ落ちたときから超ハードモード」と、向がすかさず自分にツッコミ。ちなみに「メガネの恐怖」とは、福原が小学生のときに体験したガチな幽霊の話。相当おそろしい内容ではあったが、福原の稲川○二風の語りのほうが数十倍もインパクトが強かった。


また、「苦手な食べ物」に関するアンケートでは、山谷の回答をピックアップ。

3位 ピーラーを使う食材全般(うまくできなくて流血するから)
2位 デスソース(酔っぱらった女性の先輩からスプーンいっぱいのソースをあ~んされて具合がわるくなった)
1位 シュネッケン(?????)


1位のシュネッケンとは何ぞや? という話に。山谷によると、ドイツのメーカー・シュネッケンの「タイヤ味」のグミがとんでもなくマズく、声優同士の罰ゲームでもよく使われるのだとか。そこで、アンケートに「苦手な食べ物がない」と答えていた遠藤に食べてもらうことに。遠藤は、大きめのグミをひと思いに口の中に投げ入れ、「…モグモグ。うん、考えようによってはレーズンっぽい!」と悪くない評価。その前向きな反応はとてもキュートではあるが、果たして味覚は確かなのだろうか。その後、沢城や向も「タイヤ味」を口にしたのだが、ウッとかるく息を詰まらせたあとに無言で一時退場するという事態に…。遠藤の味覚、おそるべし。


次のコーナー「こえずか!! 私の日常!」は、メンバーの誰かの知られざる日常を朗読劇で紹介し、誰の日常なのかを当てていこう! というもの。1つ目のお題が「野球観戦」と告げられると、“あの人に違いない!”という雰囲気で会場はザワザワ…。ちなみに、朗読劇のキャストは下記の通りだ。

ヒロイン:山本希望
隣の客:井澤美香子
ビール嬢:山村響
うぐいす嬢:遠藤ゆりか
歓声&効果音&カップルの彼氏:愛美


ステージにマイクが用意され、それぞれ位置についたのだが、山本は、おもむろに渡部に台本を見せて指差し確認!? その様子に客席が大ウケ! 察しの通り、タイガースファンを公言する渡部の日常を描いた台本なのだった。


「タイガースファンは全員家族やで~!」と高音&ハイテンションで叫び、罵倒する山本は渡部そのもの。ちょうどすぐ後ろの席で、恥ずかしそうに両手で顔を押さえる渡部とのコントラストも相まって、会場は終始爆笑だった。終了後、山本は「人の日常を演じるのは難しい」とコメント。しかし、向が「いや、正直、渡部さんが憑依してるんじゃないかと…」と納得の感想を述べ、渡部も「グー!」のサインを送っていた。


2つ目の朗読劇では、愛美の「どうしても趣味がつづきません。英会話、将棋、登山、ボルダリング、料理、謎解き…」という悩みを、“愛美役”の小見川らが表現した。ゴリラ好きで知られる山本が「ゴリラ観察はどう?」と愛美を誘うなど、それぞれの趣味の話が展開。

そして、いよいよラストのコーナーへ。「声優図鑑」には載せることができなかった「本人お気に入り」の秘蔵写真を公開するというものだ。順番に写真を見ながら撮影時を振り返り、それぞれのエピソードが語られた。これから記事が掲載される井澤は、先出しということもあって、この日の衣装が撮影当日と同じものであることを伝えた。


山村は、写真に映ったニーソックスの種類にこだわりがあるのだとか。「ソックスに肉が乗るのがいい!」とニーソ愛を熱く語り、客席から「絶対領域さいこーかよ」という言葉とともに大きな同意の拍手を受けていた。

ナゾ発言が目立っていたのは山口。優しい笑みを浮かべた爽やかな1枚が映し出されると、「初夏を感じましたね~」とセレクトの理由をひとこと。ところが、初夏を感じた理由をくわしく聞くと、奥のほうに映った人影が“ひんやりと”霊っぽいからだという。向の「着地点が違うでしょ(笑)」というツッコミに、観客も「納得!」という反応だった。


最後は、MCの向が独断で選ぶ「優勝者」の発表に。見事優勝したのは、イベント前半からマイペースな発言を繰り広げ、途中で向から「口にチャック!」と言われたものの、その約束を最後まで健気に守り抜いた小見川。「やった~っ!」とステージを飛び回りながら、ガッツポーズで表彰状と優勝ベルトを持ち上げた。

夜の部へとつづく――。

■昼の部の受賞者
「ベスト!こえずか女子力高いで賞」沢城千春
「こえずか主演声優賞」山本希望
「僕の部屋に貼りたいで賞」山口立花子
「優勝」小見川千明

昼の部直後の出演者「生の声」をお届け!

声優のお仕事とパーソナルな魅力が全開となった「こえずか」。ステージ直後の出演メンバーの声を集めました! あわせてお楽しみください!

<愛美>
こえずか、だーーーーー!
1回目なのに、勢いのあるイベントだったんじゃないかと。2回目もあればいいなと思います。「こえずか」グッズはこれからもたくさん出そうなので、それが実現したら楽しそうだな~と思いました!

<井澤美香子>
とても楽しかったです。先輩方のトークを聞いて勉強にもなりました! またみなさんとお会いできたら嬉しいです!!

<遠藤ゆりか>
みなさん、昼の部にお越しいただき、ありがとうございました! いまだにシュネッケンの香りが、胃から鼻まで立ちこめて…お弁当でお口直しをしています(笑)。じつは、ちょっぴりマズい(笑)!? すごく楽しかったので、夜の部も楽しみにしています!!

<小見川千明>
なんと、優勝をいただいてしまいました~!! ありがとうございます! まさか優勝できるとは思っていなかったので、とっても嬉しいで~すっ!

<山本希望>
たくさんの若手声優が集まって、自分のパーソナルな部分を掘り下げてもらえる企画だったので、よりお客さんにも私たちのことを知ってもらえたと思います! MCの向さんにも、私たちのことをおもしろく印象に残していただいて…。本当にいいベントでした!

<清都ありさ>
ふだんなかなか絡むことがない方も、同じステージでご一緒できて、あたたかい空気感のなか、すっごく楽しかったです。なによりお客さんに助けていただきましたし。いろんな方のトーク力とかおもしろさも間近で勉強させていただきました!

<冨岡美沙子>
初めての「こえずか」のイベントで、初めてお会いする方も多くて、お客さんもたぶん私を見ていただくことが初めての方も多かったと思うんです。でも、みなさんすごくあったかくて楽しかったです!

<福原綾香>
生ドラマで皆さんの怪演が見れて、楽しかったです!はじめましての方ばっかりで新鮮でした!

<山口立花子>
渡部優衣ちゃんと、ひと絡みもなく寂しかったです…。無言で手は振りあってましたけど(笑)。たくさんの声優のみなさんと一緒に同じステージに立つ機会は他にあんまりないので、すごく楽しかったです♪

<山村響>
どんなイベントになるのかドキドキワクワクでしたが、フタをあけてみたら企画盛りだくさんで、みなさんと楽しく盛り上がることもできて。お客さんもあったかかったし、幸せな時間を過ごさせていただきました~♪ 絶対領域は私のロマンです(は~と)

<優木かな>
笑いすぎてお腹が痛くなりました(笑)。控え室でも出演者の皆さんとお話できて楽しかったです。あと、山本希望さんの役を演じられて嬉しかったです(笑)!!!!!

<渡部優衣>
第一回が無事に終わってよかったと思っております。またつづくことを願っておりま~す。

<沢城千春>
男性客のみなさんが熱すぎて、ノドをつぶしてないか心配です(笑)。すごく盛り上げてくれて、ありがとうございました~! 女性も負けずに頑張ってくれてありがとうございました~!!!!!

<山谷祥生>
ここにいていいのか、いちゃダメなのか、よくわからない中、沢城くんと男性2人で混ざっちゃってましたけど、僕ら自身はすごく楽しく参加させていただきました! みんなも楽しんでくれていたらすごく嬉しいです!!

◆こえずか公式サイト
http://object-co.jp/koezuka/

(取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、プロデューサー=吉村尚紀「オブジェクト」)