【心理学で判明】ナゼ男は女にダマサれやすい? 女の“ウソ”を見破る方法はあるのか

人間関係

公開日:2015/7/23

 女の勘は鋭い――。身を持ってそれを思い知った男性陣も少なくないだろう。致命的なミスを犯したわけじゃないのに、なぜかウソがバレてしまい、彼女の怒りを買ってしまった…。そのたびに思う。次はうまくやろう、と。

 しかし、そもそも男性が女性に対してウソをつき通そうとすること自体、無理な話なのだ。それはなぜか? その謎を紐解く鍵となりそうなのが、『マンガでわかる 人間関係の心理学』(渋谷昌三 著、みずなともみ・サイドランチ マンガ/池田書店)。本書は、心理学にまつわる書籍を数多く手がけてきた渋谷氏による1冊。人とのちょうどいい距離感の取り方を心理学の側面から指南している。そして、注目すべきは、「男女の心理学」である。

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 本書によると、なんと、女性のほうがウソを見破る能力に長けているのだそう! いやはや、学術的にそれが証明されているのであれば、もはやお手上げじゃないか…。

 人間はコミュニケーションをとるとき、言葉だけではなく、体の動きや表情といった「非言語」の手段も用いる。そして、アメリカの心理学者・ローゼンタールが行った研究によると、非言語コミュニケーションで相手の感情や心理状態を察知する力は、男性よりも女性のほうが秀でていることがわかったという。これには、男性と女性の立ち位置が関係している。最近でこそ変わってきたが、女性は、昔から「受け身」の立場に置かれることが多かった。そうした環境に置かれることで、自然と、相手の表情や仕草から感情を読み取ることを覚えていったのだ。その結果、女性は男性の何気ない言動から、ウソを見抜けるようになったと考えられているというから、恐ろしい…。

 その一方で、男性は女性が持つ「観察眼」に気づいていないことが多い。何気ない仕草から感情を読み取られるなんて思いもしないため、気がついたときにはウソが全部バレていた、という状況に追いやられてしまうのだ。

 また、男性からすると、女性のウソは見破ることが非常に困難。それは、女性が相手の目をじっと見ながらでもウソをつくことができるから。多くの男性は、「ウソをつくときには目をそらすもの」と思い込んでいるため、女性のそれを見抜くことができないのだ。非言語コミュニケーションに長けている女性は、ふとした仕草の重要性を知っているため、ウソをつくときにも不自然な言動をとらないのだろう。

 とはいえ、ウソをついているときのサインは、「目線」以外にも表れる。たとえば、失言や本音が漏れてしまうのを心配するあまり、「口を手のひらでふさいでしまう」のもサインのひとつ。手の動きから本心を悟られないように、「手振りが少なくなる」こともある。このほか、「うなずきの回数が増える」「足がそわそわと落ち着かなくなる」「会話のテンポがいつもと異なる」なんてのも、ウソをついているときの心理の表れだ。もしも、彼女にこれらの仕草が見られたら、ウソをついているのかもしれない。そして、絶対にバレたくないウソをつくときには、これらの言動に十分注意し、普段通りの自分を演出することが肝心だ。

 …と、ここまで書いて、男性陣の心の声が聞こえてくるようだ。そう、女って、怖い!

文=前田レゴ