夏に飲みたいひんやりスープ! スイカのガスパチョ、にんにくのポタージュ…冷たいスープで猛暑を乗り切ろう!【作ってみた】

食・料理

公開日:2015/7/26

 スープと言えば、手軽にたくさんの野菜が摂れて、しかも美味しくて、非常に重宝するメニュー。しかしこれからの暑い時期に食べると、「無駄に体がぽかぽかして暑い!」「今はそんな効果求めてない!」ということになりかねない。

 そんな中見つけたのが、夏でも美味しく食べられる冷たいスープを集めた『ひんやりスープ 野菜たっぷり、冷蔵庫に常備していつでも飲める』(丸山久美/誠文堂新光社)。ガスパチョやポタージュ、具だくさんのスープや果物を使ったスープなど、様々な冷たいスープが載っている。中には結構奇抜なものも。これなら、暑い時でも食べられそうだ。こ、これはもう試すしかないっ!

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というわけで、まずは「スイカのガスパチョ」

 スイカのガスパチョ!? と気にせずにはいられなかったこのスープ。ざく切りにしたスイカとトマト、すりおろしたニンニク、粗みじんに切った赤パプリカ、玉ねぎ、そしてパンをミキサーで撹拌。オリーブオイル、ビネガー、塩コショウを入れてさらに撹拌し、なめらかになれば完成。スイカの甘みが嬉しい、デザートとしても活用できるスープ。スイカにこんな使い方があったとは……! から揚げにかければ、フルーティーな南蛮漬けとしても楽しめそう。

表紙にもなっている「白いにんにくのポタージュ」

 ブドウが乗っているのでぶどうのスープなのかと思いきや、なんとにんにくのスープ! スペイン南の地方のスープで、起源はローマ時代とも言われているそう。生のにんにくとアーモンドプードルがメインとなっているだけに、若干クセが強め。スープとしては好き嫌いが分かれそうだが、パンを浸してオーブンで焼いてみたら、まろやかなガーリックトーストのようでとても美味しかった。じゃがいもと合わせてポテトグラタンにしても良さそうだ。

「夏野菜のピリ辛スープ」

 冷たいスープというと、ポタージュなどを想像しがちだが、本書には具だくさんのスープもいろいろと掲載されている。このスープも、作り方は至ってシンプル。なすを炒め、チキンスープを入れて沸騰させたところに赤パプリカ、ゴーヤ、ズッキーニを加える。味付けはコンソメと塩コショウ、パプリカパウダー、カイエンペッパーのみで、すっきりとした味わい。この季節にぴったりだ。野菜は、最初になすだけでなく全て炒めてしまった方が、個人的にはより美味しく食べられた。

クリーム色が美しい!「レモンのスープ」

 レモンのスープ? 甘酸っぱいのか? と思いきや、レモンに加えチキンスープと卵がベース。ギリシャの伝統料理であるレモンスープを冷たくアレンジしたものだそうだ。ミキサーいらずで、泡立て器とボウルさえあればできる。レモンの酸味が卵でまろやかになり、優しい味に。酸っぱいのが苦手な人は、チキンスープを少し濃いめにすると、より食べやすいかもしれない。

 今までは、冷たいスープといえばヴィシソワーズくらいしか飲む機会がなかったが、この『ひんやりスープ』に出会って、もっと冷たいスープをいろいろ試してみたくなった。スープはアレンジもしやすい料理なので、まずはこの本のレシピをマスターして、そこからオリジナルの料理をどんどん開拓していこう。

文=月乃雫