作品ではなく作家で選ぶ文学賞とは!? クランチノベルス新人賞トークライブ開催!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/19

    青春ロボット

「作品」ではなく「作家」を募集します

 文芸出版市場に一石を投じるため、一風変わったメッセージを掲げ開催された「クランチノベルズ新人賞」。まったく新しい小説家デビューの登竜門となった同賞は、インターネットを通じた応募システム、データ分析を活用した選考、「作品より作家」を重視する選抜基準、受賞者と編集チームによるデビュー小説の共同創作など、従来の常識にとらわれない斬新なアプローチの新人賞となっている。

 ディスカヴァー・トゥエンティワンとCRUNCHERSの緊密な連携のもと、小説投稿サイト「クランチマガジン」上にて募集。そして応募総数878通からの中から、大賞を受賞したのが佐久本庸介だ。受賞後は運営側との面談を何度も繰り返し、デビュー作『青春ロボット』を書き上げた。同作は2015年6月18日(木)に刊行され、作品から伝わる優しさが話題を呼んでいる。

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 そして来たる2015年7月30日(木)、佐久本の受賞記念トークイベントライブの開催が決定した。トークライブには、受賞者・佐久本をはじめ、選考に関わったクランチマガジン代表・今村友紀と、ディスカヴァー・トゥエンティワン社長・干場弓子が参加。“エンタメと純文学の間の新しさ”など、今後の小説のあり方について、3人が語り合う。書き手と出版社の口から、小説の未来を聞く機会となりそうだ。

干場弓子 推薦コメント
大賞受賞の佐久本さんとお会いして、最初に感じたのは、優しさでした。痛みを持つ人ならではの優しさ。その痛みとは、再び傷つくことへの恐れ。過去からの恐怖。本当の自分と向き合うことにより居場所を失うことへの恐れ……誰の中にもある痛みが、彼の中でより鋭利に感知され、増幅され、それと同時に、救済されていく。まさに、作家の資質をお持ちの方だと思いました。

■第一回クランチノベルス新人賞『青春ロボット』受賞記念トークライブ
開催日:2015年7月30日(木)
時間:20:00~22:00(19:30開場)
場所:本屋B&B
住所:世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料:1,500円+1 drink order
⇒トークイベント紹介ページ

■『青春ロボット
著:佐久本庸介
イラスト:早川世詩男
価格:1,620円(税込)
発売日:2015年6月18日(木)

出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン