こんにゃくを氷らせると肉や魚のような食感に? 氷こんにゃくレシピ【作ってみた】

食・料理

公開日:2015/8/2

 本格的な夏が始まり、各地で猛暑日が続いている。薄着になり肌の露出も増えがちなこの季節は、同時にダイエットの季節ともいえるだろう。TVやネット、書店などで、ダイエットに関する情報を目にしない日はない。

 そんな中、『氷こんにゃくで満腹ダイエットレシピ おなかスッキリ!おいしくやせる!』(金丸絵里加/学研パブリッシング)という本が登場した。氷こんにゃくというのは、名前の通り、こんにゃくを凍らせたもの。こんにゃくは、なんと約97%が水分。一度凍らせることで、こんにゃくの水分が抜けてかみごたえがアップするため、自然と噛む回数が増えて満腹中枢が刺激されるそうだ。

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 そして、お肉やご飯、麺の代わりから、デザートにまで使えるとのこと。なんという適応能力……! この使い勝手の良さは、クセのないこんにゃくだからこそなせる技だろう。しかし、凍らせたこんにゃくなんて食べたことがない。実際どの程度水分が抜けて、どんな食感になるのだろうか。実際に作って試してみた。

豚肉に挟んでかさ増し! 「はさんで豚カツ」

280kcal(豚肉100%より、-184kcal)

 豚肉に塩コショウを振り、氷こんにゃくを挟んで豚肉を重ねる。あとは小麦粉、卵、パン粉の順につけ、170度の油で揚げるだけ。豚カツと言えばカロリーが高いイメージだが、氷こんにゃくでかさ増しすれば、しっかり食べても280kcal。かみごたえもあり満腹感が得られる上、豚カツとしての味は決して邪魔していなかった。素晴らしい! 今回は、カツの中にシソも挟んでみた。梅やチーズを挟んでもおいしそうだ……!

しらたきのかみごたえが嬉しい! 「味しみ担々麺」

338kcal(中華麺100%より、-337kcal)

 しらたきを冷凍したものを茹で、食べやすい長さに切る。鍋にごま油を敷き、豚挽き肉、ねぎ、しょうが、ザーサイを炒め、練りごま、味噌、ラー油、水、豆乳、鶏ガラスープの素を入れて強火で煮る。あとはしらたきを加えて少し煮たら、茹でたチンゲン菜とともに器に盛って完成! しらたきに濃厚なスープが見事に絡み、338kcalとは思えないボリューム。定番メニューにしたい味。辛いのが好きな人は、味噌を豆板醤に変えてもいいかもしれない。

「紅茶コンポート」

105kcal

 鍋に水と砂糖、シナモンスティックを入れ、煮立ったら紅茶、プルーン、氷こんにゃくを加えてさらに約5分煮る。そこに皮をむいたオレンジとレモン汁を追加し、火を止めて粗熱を取って冷蔵庫で1~2時間漬ければ完成。コリコリした氷こんにゃくが紅茶やプルーンの味を吸っていて、ついつい食べ続けてしまう。紅茶をフレーバーティーにしてみたり、いろんなアレンジも加えられそうだ。

オリジナル「丸くない! 氷こんにゃく入りたこ焼き」

 通常、たこ焼きを作る過程で、実は油が大量に消費されている。しかしこのたこ焼きの油は、最初にフライパンに敷いた分だけ。たくさんのねぎと紅ショウガ、たこ、そして氷こんにゃくを軽く乾煎りしたものを入れたことで、生地の量をカットしてカロリーダウン。さらに減らしたい人はマヨネーズの量で調節しよう。たこの食感と氷こんにゃくの食感が似ているので、何だか得した気分になれる。

 クセがない氷こんにゃくは、何に入れても味を邪魔しないので、他にも様々な調理に使えそう。また、食感も楽しく、自然と噛んで食べるようになるのも有難い。この『氷こんにゃくで満腹ダイエットレシピ おなかスッキリ!おいしくやせる!』には、まだまだ作ってみたい氷こんにゃくレシピがたくさん掲載されている。こんにゃくの切り方のバリエーションやちょっとした豆知識も書かれているので、この夏はぜひ氷こんにゃくダイエットにチャレンジしてみてほしい。

文=月乃雫